島全体がパワースポットの長崎県・壱岐島
ワーケーション施設を運営するColereに聞く魅力と事業への思い

ラシク・インタビューvol.223

株式会社Colere 広報 刑部友理さん

テレワークの浸透や働き方に対する意識の変化により、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を掛け合わせた「ワーケーション」が広がってきています。これから場所にとらわれない働き方を始めたいと思っている、またはすでに始めている人も多いでしょう。

株式会社Colere(コレル)は、長崎県・壱岐島(壱岐市)で、2022年4月からワーケーション事業を開始しました。壱岐島は、美しい自然にあふれ、150を超える神社があることなどから「島全体がパワースポット」と呼ばれています。福岡県博多港から高速船に乗れば、約1時間で行けるアクセスのよさも特徴です。

今回は、同社で広報を担当する刑部友理(おさかべ・ゆり)さんに、壱岐島ワーケーションの魅力や、同社が運営するワーケーション施設などについてお話をうかがいました。

離島を舞台にワーケーション事業を開始したワケ

壱岐島の海辺

編集部:Colereさんは、どのような事業を展開している会社なのですか?

 

刑部友理さん(以下、敬称略。刑部):メインの事業として、「信頼で結ばれた組織を創る」をテーマに掲げた戦略人事コンサルティングを展開しています。株式会社リクルートで人事戦略部長を担当していた中村と、当社の創業前まで同じくリクルートでCEO室長・働き方変革推進責任者を務めていた讃岐谷の2名を共同代表として、2020年10月に設立された会社です。ほとんどのメンバーが副業で参画しており、それぞれの専門性を生かして活動しています。

 

編集部:みなさんが副業として働いていらっしゃるのですね。となると、基本的にはリモートでの就業でしょうか?

 

刑部:そうなんです。全員がフルリモートで働いていて、社員は世界中に住んでいます。最近数えてみたのですが、メンバーは、現在9ヵ国に点在していることが分かりました。

 

編集部:最近始めた事業のひとつが、長崎県壱岐市でのワーケーション事業ですね。どのような経緯でスタートしたのでしょうか?

 

刑部:実は、ワーケーション事業を始める予定は元々なかったんですよ。大きなきっかけになったのは、当社の代表・中村が仕事で壱岐島を訪れた際にほれ込んで、2020年4月に移住したことです。本人いわく、島に着いた瞬間に「僕はここに移住する」ってビビッと感じたそうです。
 
あとは、壱岐市が持続可能な社会の実現に向けた、先進的な取り組みを進めていたことも理由です。たとえば2018年には、内閣府より「SDGs未来都市」に選定されていますし、2019年9月には、国内の自治体で初となる「気候非常事態宣言」を表明しており、全市一体となって、脱炭素化に向けた省エネルギーの推進や森林の適正な管理などに努めているんです。
 
一方で、壱岐島では若者が減っています。私たちは、壱岐島の豊富な資源をベースにして人口を流入させられるのではないかと思い、ワーケーション事業として挑戦を始めました。

 

編集部:壱岐島は、どのような島なのでしょうか?

 

刑部:壱岐島は美しくて、神秘的な自然があふれています。日本のモンサンミッシェルと呼ばれる「小島神社」があったり、「左京鼻」という1kmにわたる断崖絶壁の絶景スポットがあったり、唯一無二の魅力がもりだくさんです。
 
そして壱岐島には2000年以上の歴史があります。かつては一支国(いきこく・いきのくに)と呼ばれ、「魏志倭人伝」や「日本書紀」にも登場し、長年にわたって海上交通の要衝だったこともあり、ほぼ全ての産業が存在します。ただ、65歳以上の高齢化率は約38%(2021年1月のデータ・全国平均は約28%)と、課題先進地域でもあります。こういった地域だからこそ、未来の日本社会の姿を模索する良いフィールドだと思います。

 

編集部:島の方々はどのような雰囲気なのでしょう?

 

刑部:住民のみなさんは温かくて、島外から来た人に対してとても気さくです。実際に壱岐島でワーケーションをする人は、住民の方々と交流しながらレジャーや食事を楽しんでいます。

Colereが運営する「ACB Living」
実際にワーケーションした人の感想は?

ACB Livingで打ち合わせをする様子

編集部:壱岐島芦辺町で展開しているワーケーション施設「ACB Living(アシベリビング)」について、どのような施設なのかを教えてください。

 

刑部:ACB Livingは、2022年4月24日に壱岐市芦辺町にオープンした、カフェ・ワーケーションオフィスです。コワーキングオフィスとしての個人利用や、企業のオフサイト研修の場としてはもちろん、地域住民との交流の場になることもあります。木を基調とした落ち着いた空間で、小鳥のさえずりも聞こえるような施設です。

 

編集部:ACB Livingという名称も特徴的ですよね。Colereさんの思いが込められていそうです。

 

刑部:ACB Livingの大きなテーマは、「まちと共に成長するワーケーションオフィス」です。「Living」という言葉は「居間」という意味を持つので、地域の居間のように、人と人が気軽に交流する場所でありたいという思いがあります。もうひとつ、「Living」を分解すると、「Live-ing」です。つまり島での「今」を感じながら、本来の自分に立ち返る空間にしたいという思いも込めています。

 

編集部:素敵な由来ですね。壱岐島ではどのような過ごし方ができるのでしょうか?

 

刑部:自分の仕事に取り組みながらも、サーフィンをしたり、釣りをしたり、はたまた神社巡りをしたり、好みに合った多様な楽しみ方ができます。釣りのプロフェッショナルがいる宿や、釣った魚をすぐにさばいてくれる飲食店もあって、島の方々と交流しながら楽しい時間を過ごせます。
 
島外から移住してきた人や、それこそワーケーションで来ている人も多くいます。壱岐島では人との触れ合いが自然に生まれるので、多様な生き方や働き方を聞いて、自分を見つめ直す時間にもなるんです。

 

編集部:実際に壱岐島でワーケーションをした人の感想はいかがですか?

 

刑部:以前インタビューした人の中には、「生き方への概念が変わった」「島に来る前に抱えていた悩みが軽くなった」という人もいました。壱岐島って、あくせくしている人がいなくて、ゆったり時間が流れているんですよ。そのように穏やかな空間で心を癒しながら、自分の生き方を見つめ直す人は多いのかなと思います。

 

編集部:刑部さんも、8月に壱岐島を訪れてACB Livingでワーケーションをされたとうかがいました。

 

刑部:そうなんです。私は、釣り好きが集まる「みなとやゲストハウス」に泊まってみんなで夕飯を食べたり、クルーズで無人島に行ったりしました。帰るころには、心が充電され、力がみなぎっている感覚になっていましたね。

会社代表が市役所職員でもある!
地域と連携して活性化を目指す

地域の方とACB Livingで交流する様子

編集部:ACB Livingでは、住民の皆さんと連携した活動もしているのですか?

 

刑部:代表の中村が壱岐市役所の職員としても働いていて、その立場を活かして自治体と随時連携しています。また、地元のお店や施設と連携して、ワイン会や読書会を開催することもありますよ。地域で幅広くコラボしながら企画を立て、活性化につながる取り組みをしています。

 
編集部:中村さんは会社代表でもありながら、市役所職員でもあるのですね!

 

刑部:そうなんです。壱岐市では「壱岐市地域活性化企業人交流プログラム」という、三大都市圏から企業人を受け入れ、市職員として活動してもらう制度があって、代表の中村は市役所で政策立案を担当しています。同時に元の会社にも所属していて、複数の立場を担っているんです。

 

編集部:ACB Livingをひとつのきっかけに、地域が一体となって盛り上がるのが楽しみです。

 

刑部:壱岐島では、若者の人口流出も影響して、仕事の幅が限られている問題があります。たとえば、ITを活用するような「いまっぽい仕事」は、壱岐には少ない。ACB Livingがひとつのきっかけとなって、雇用創出に貢献できたらうれしいです。

Colereが考える「場所にとらわれない働き方」
さらなる事業拡大を視野に入れて

Colereのメンバー(刑部さんは右から2番目)

編集部:ワーケーションといえば、Colereさん自体が全員フルリモートで、まさに場所にとらわれない働き方を実践されていますよね。

 

刑部:はい。フルリモートでの勤務は、当社のテーマである「信頼で結ばれた組織を創る」ためのひとつの挑戦です。信頼で結ばれることで、激しい世の中の変化にも対応できるようになるし、個々が自分らしく働けるようにもなる。コミュニケーションは文字ベースになりますが、各々が信頼し合っているので、高いエンゲージメントを持って働けています。

 

編集部:信頼で結ばれた関係であるために、会社として大切にしていることはありますか?

 

刑部:「work to live happier」という言葉を大事にしています。直訳すると、「より幸せになるために働く」という意味ですね。当社で働くことで何かしらの幸せを得られるよう、個々が考える「働きがい」を尊重し合いながら働いています。

 

編集部:刑部さんご自身は、働く中で幸せを感じていますか?

 

刑部:はい!当社での仕事を通して、壱岐島という素晴らしい場所を知りましたし、広報として働く中で、本業だけでは経験できない仕事にも挑戦できています。新しい仲間ができたり、スキルの幅が増えたり、本当に楽しく働いています。

 

編集部:刑部さんの口調や表情からも伝わってきます!最後に、Colereさんが今後ワーケーション事業として挑戦したいことや、展望を教えてください。

 

刑部:壱岐島でできる研修や開発合宿など、組織単位で参加できるプログラムを進めていきたいと思っています。プログラム自体は、すでにあるていど完成しているんです。多様なプログラムを提供することで、ワーカーの皆さんが壱岐島を訪れるきっかけにもなりますし、地域活性化に少しでもつながればうれしいです。

 

編集部:刑部さんのお話を聞いているうちに、どんどん壱岐島に行きたくなりました。

 

刑部:「離島でワーケーション」って聞くと、「Wi-Fi大丈夫なの?」「行くのが大変でしょ?」など不安を抱く人も多いと思います。ですが、ACB Livingをはじめ高速Wi-Fiが設置された施設はたくさんありますし、アクセスも博多港から約1時間と、決して行くのが難しい距離ではありません。
 
仕事に集中しつつ、それ以外の時間は島ならではの魅力を五感で味わって、力をもらう。壱岐島では、そんな充実した時間を送れると思います。場所にとらわれない働き方を実践したいと考えているのであれば、ぜひACB Livingでのワーケーションをおすすめしたいです!

刑部さん自身、元々は島に対して「生活が不便そう」などのイメージがあったとのことです。しかし、初めて壱岐島に行ってみると、そのイメージは一変。島ならではの歴史・文化と新しいものが融合して、独自の変化を起こしていることに感動したそうです。今回は「ワーケーション」をテーマとしましたが、もちろんプライベートでも、壱岐島の魅力を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。

刑部友理さんプロフィール
株式会社Colere(コレル)の広報担当。芦辺浦のワーケーション施設ACB Livingや、Colereでのユニークな活動を社外に発信。
普段は東京を中心にリモートワークを実施。壱岐島の不思議なチカラ、壮大な絶景、温かい人々に惚れ込み、長期休みは壱岐に滞在。
HP:株式会社Colere  ACB Living(アシベリビング

ワーママを、楽しく。LAXIC

文・インタビュー:紺野天地

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