今こそキャリアにブランクのある人材の積極登用を!
先進企業に学ぶ、採用のヒント

育児や介護などをはじめとしたさまざまな理由で、働くことから離れている女性はまだまだ多いのではないでしょうか。約6割の女性が妊娠・出産を機に離職をしているというデータ(※)も。

昨今はリモートワークやフレックス制度、時短勤務制度など、働き方の柔軟性が増したことで、キャリアにブランクのある人でも仕事に復帰しやすくなる環境ができているものの、久しぶりの社会復帰となると、やはりさまざまな不安がつきまとうものです。

一方で、雇う側である企業の採用担当者も、キャリアブランクのある人材を採用する際には、不安に思うこともあり、採用の際に躊躇していることもあるのではないでしょうか。

このコラムでは、キャリアのブランクを抱えた女性たちが、再就職するにあたりどのように乗り越えようとしているのか、またキャリアブランクのある人材を積極的に採用する企業が、実際にどのようなポイントに着目しているかについてご紹介をします。キャリアブランク人材を上手に社会に招き入れ、企業力のさらなるマンパワー向上のヒントにしていただければと思います。

(※)厚生労働省「出生動向基本調査2021年」
企画協力 駐在妻キャリア支援・人材紹介サービス「CAREER MARK」 

キャリアにブランクのある女性はどんな再就職スタイルを望んでいる?

キャリアにブランクのある女性は、さまざまな事情があって一度離職をすることがほとんどです。その理由に多くあげられるのは、育児や介護ですが、その他にも転勤帯同や不妊治療との両立なども見逃せません。

一度離職をすると、働いていたそれまでとは生活スタイルや気持ちも変化しやすいため、再就職するにあたってはさまざまな悩みごとが湧いてきます。

子育てが少し落ち着いたとはいえ、育児そのものが終わった訳ではないので仕事に100パーセントの労力や時間が使えるわけではないけど大丈夫かな…?

せっかく再就職しても、数年後には介護との両立が必要になるかもしれない

ブランク期間が長いので、仕事の勘が鈍っていたり専門的な知識やスキルが不足していて不安…

では、実際に再就職を希望する女性たちは、どのような働き方を求めているのでしょうか。

 

下表は、厚生労働省「出産育児を機に離職した女性の再就職・再雇用に係る調査研究事業」資料より、離職した女性の働き方の理想についてまとめたものです。

この図によると、現在正社員で働いている人、非正社員で働いている人ともに、子どもの年齢が高くなるほどフルタイムの仕事で働きたいという割合が高くなっています。まずは短時間の非正社員(契約社員やパートタイマー)で再就職し、その後、フルタイムの正社員を目指す、といったステップを想定していることがわかります。

 

このように、スモールステップでキャリアを再構築したい一方で、「ワーキングマザーが働きやすい制度や風土が整っている会社ならば最初から正社員で働きたい」というのもまた、再就職に悩む女性の本音なのかもしれません。

駐在妻キャリア支援・人材紹介サービス「CAREER MARK」のデータ(※)でも、「正社員・非正社員問わず、在宅勤務制度、フレックス勤務制度、週休3日制度、インターンシップなど仕事を試せる機会、ブランク後の再就職について気軽に相談できるサービスがあると社会復帰しやすい」と答えた人の割合が多くなっています。

(※)「駐在妻の再就職に関するアンケート/2022年」

キャリアにブランクのある女性のリアル!どんな経験を積んできた?

不安な気持ちを抱えながらも再就職を希望する女性たちは、キャリアにブランクがあるからといって、何もしていなかったのかというと決してそういう訳ではありません。

 

夫が海外駐在となり、帯同のために離職をしたAさんの事例をご紹介します。彼女は、帰国後に再就職したいと願っていたため、駐在帯同中に以下のような挑戦をしていました。

  • 異国の環境の中で、ボランティアやプロボノ(社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組む活動)など、自分のやりたいことに挑戦した
  • 再就職を見据えて日々通信学習で勉強し、実際に資格を取得した
  • 日本企業でリモート就労した

Aさんのようにしっかりと時間をとって自己研鑽をするだけではなく、子どもや福祉を通じた社会的マネジメントや、家事や育児を経験することで身についたライフマネジメント力を磨いている時間は誰にでもあります。離職をしたからといって再就職にあたって活きないことは何もないのです。

 

しかし、「キャリアブランク」という言葉に対して、無意識に萎縮してしまうマインドが出来上がってしまっているのも事実。

Aさんは、実際に再就職にあたって就職活動をしたときのことを、こう話をしていました。

実際に再就職しようと面接を受けた際に、ブランク期間の経験についてはなかったことにされた面接を受けたこともある。

色々な面接がある中で、離職前の職務経験に注目して話を進められることが多かった

つまり、離職期間中の自己研鑽のことに注目をされずに、離職前までの「キャリア」という面にばかり目が行きがちということです。

しかし、ブランクのある人材を積極採用したいと考える企業にとって、離職期間中の研鑽に着目しないことは、機会損失を生んでいる状況ではないでしょうか。

企業人事として心得たいのは「その人の人生観に着目」すること

CAREER MARKのオンラインイベント(創業2周年特別企画!模擬面接ウェビナー)(※)に登壇された株式会社ラクスルCCO 松本藍さんと、35CoCreation合同会社代表 桜庭理奈さんのコメントをご紹介します。

お二人はキャリアにブランクのある人材のことをこのように話します。

求職者の方は、ブランク期間である駐在帯同中の出来事に、興味を持ってもらえないのでは?と思うのかもしれないが、決してそんなことはない。

人事の担当者の中には、キャリアブランクがあるだけで採用見送りとする人もいるかもしれない。しかし社会人としての経験があり、1から教えてなくてもよいということは企業にとってもありがたいこと。自ら仕事を推進できる人であれば、私自身はキャリアにブランクがあることは気にならない。

駐在帯同中に、言語の壁や生活の不便さがあるなかで、自身のやりたいことを遂行しようとする姿勢は評価に値すると思う。駐在帯同中に自身が努力して成し遂げてきたことは堂々とアピールしてよいことだと思う。

また企業人事として、採用面接の際に大切な点について、このように話をしていました。

キャリアにブランクのある人は、離職期間があることで、自分に自信がなくなってきてしまって萎縮をしている。採用面接の際には、きちんと対話ができるように、萎縮しているマインドを取り除いてあげることが大事。

採用にあたっては、その人の価値観の軸として「何を大切にしているか?」ということを知り、さらに仕事をしていく上で「企業側の価値観」と合致するかを重視することが大事。

上記を重視しないと、企業と人材とのミスマッチになりやすい。人の人生において、仕事をしている時も仕事をしていない時も、生きるための源泉や価値観はそう変わらない。

面接者が、自分の人生を「イキイキと生きている」か、自分の価値観について「自信を持っている」か、これらについて、自信を持って語っているかが採用する際の判断材料として大事。

人材を雇用する側の企業としては、キャリアにブランクがあることを不安に思うこともあるかもしれません。しかし、応募者自身も自ら日々努力をし続けて過ごしています。彼女たちの経験や努力を理解した上で、柔軟な環境設定を整えることと、価値観の一致を重要視し、受け入れる門戸を開いてみることがまずは大事なのではないでしょうか。

(※)CAREER MARKのオンラインイベント「ブランクがあっても採用される人とは?CAREER MARK2周年特別企画!模擬面接ウェビナー」

 

文/永見 薫

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