再就職を考える駐妻の“強み”ってなんだろう?(イベントレポート)

LAXICにて以前レポートした、駐妻のためのキャリア支援プロジェクト。

海外転勤になった夫に帯同するため、仕事を辞めざるを得なかった“駐妻”たちの、帰国後の再就職を後押しするべく発足したプロジェクトで、ママ支援コミュニティHimemama(ひめまま)と本LAXICにより共催されています。

前回はパイロット版として開催された0期のようすをお伝えしましたが、今回は1期の講座に潜入! 最終日の模様を中心にレポートします。

まずは自信を取り戻し、自分の軸をみつけよう!

(左)キャリアコンサルタント 小橋友美さん

1期は、以下のプログラムで実施されました。

  • 第1回【キャリアのこと、もう一度考えよう】 -過去・現在・未来をつないで知る「自分軸」-
  • 第2回 駐在帯同経験の振り返り
  • 第3回【キャリアの選択肢を広げよう】 -自己理解から自己PRにブラッシュアップ-
  • 第4回【新しいキャリアを始めよう】 -働き方ももっと自由に!-

講師にはキャリアコンサルタントの小橋友美さん、林眞帆さんをお迎えし、各回進行いただきました。共に女性やママのキャリア支援に従事するスペシャリスト。ママの気持ちに寄り添いながらサポートくださいます!

 

1期生のゴールは「自分の軸を見つけること」「職務履歴書を完成させること」。駐在帯同前・駐在帯同中・帰国後のキャリア観の変化や過去の経験を整理しながら自己理解を深め、自己PRにつなげていくためのワークに取り組んだみなさん。初対面のメンバーばかりですが、 “元駐妻”という共通点から共感し合えることが多く、すぐに打ち解けたようすです。

 

ひとりずつワークに取り組み、少人数で発表し合い、フィードバックをもらいながら自分でも気づかなかった一面を指摘してもらう、という流れでどんどん自分の“強み”を見つけていきました。

元駐妻の中には「海外にいる間、仕事から離れてしまった」「家事と子育てしかしておらず、誇れるスキルなんてない」と自分を過小評価してしまう方もいらっしゃいます。でも、こうして過去を振り返り、自分のキャリアを“普遍化”するワークに励む うちに、少しずつ自信を取り戻してきたようです。その証拠に、キャリアコンサルタントの小橋さんからは「みなさん、初日と比べて顔つきがずいぶん変わりましたね!」と声がかかっていました。

企業からみた“駐妻の魅力”ってなんだろう?

最終日は、仕事や働き方についてより具体的なお話を伺うべく、パネルディスカッションが行われました。登壇したのは、株式会社Waris(ワリス)より共同代表の田中美和さんと、LAXICの運営会社である株式会社ノヴィータ代表の三好です。

 

(左)株式会社ノヴィータ代表 三好(中)株式会社Waris共同代表 田中美和さん(右)キャリアコンサルタント 林眞帆さん

株式会社Waris(ワリス)は、働き手・特にフリーランスや離職経験のある女性と、企業とのマッチングサービスを提供しており、もう一度働きたい元駐妻さんのサポート経験も豊富。

また、株式会社ノヴィータはデジタルマーケティング会社で、代表の三好自ら多様な働き方を推進し、正社員の他、時短正社員、フルリモート、在宅勤務、パートタイム等、様々な就業形態を採用しています。

 

元駐妻へ仕事を紹介する立場から田中さん、採用する企業・経営者側の立場として三好から、“駐妻”の職探しについて率直に語っていただきました。1期生のみなさんも、真剣にメモを取ったり、意欲的に質問したり、とても活発なパネルディスカッションとなりました!

 

まず話題にあがったのは、正直なところ、駐妻は転職・中途採用市場でニーズはあるのでしょうか? ということ。企業に人材を紹介する立場、採用する立場からみた駐妻の魅力って、なんなのでしょうか?

 

最大の魅力はアンラーニングスキルだと思います」と即答する田中さん。

アンラーニングとは、一度学習した知識や価値観を捨て、新たに学び直すこと。夫の転勤によりすべてを手放し、新しい土地で人間関係も生活スキルも何もかもいちからやり直した経験のある駐妻にはそのスキルがあるはずだと力強く語ってくださいました。

「新しい環境に飛び込んでいって、これまでの価値観を揺るがすようなご経験もきっとあったと思いますし、その環境で順応していくために臨機応変さも求められたと思います。そういう順応力の高さや柔軟性って、企業が評価するポイントでもあるんです。特にビジネス環境が目まぐるしく変わる中小・ベンチャー企業では、ゼロから切り開く力ってものすごく重要なんですよね」と田中さんは言います。

 

すると三好からも、「全くその通り!」と賛同の声があがりました。

「異動って結構突然だと聞きますから、そういうスキル絶対にあると思います。今回参加してくださった方はみなさんお子さんがいて、そうするとずっと閉じこもっているわけにはいかなかったと思うんです。外に出ていく力があるはずで、それは企業としても欲しい部分ですね。

それから、駐妻の方はzoomやチャットワーク等、オンラインのツールを使いこなせるようになるのが早いなと感じます。海外にいる間、日本とのやりとりはオンラインツール使っていたと思うので当たり前に感じるかもしれないですが、それもご自身では気が付いていない強みですよ」(三好)

駐妻の魅力がどんどん出てきて驚くみなさん! 「それも “強み”だったのか」、とメモをする手が止まりません。第三者から改めて評価してもらえると、自信になりますね。

 

すると話は、「駐妻は謙遜しすぎ!」というトピックに。

「みなさん駐在帯同中はたいしたことやっていないって、本当にすごく謙遜されるんですよね。でも仕事をしていなくても、地域活動やお子さんの学校関係で何かやられたことあると思いますし、資格までいかなくても興味を持って学習していたとか、本を読んだとか、関心を持って行動したことがあるはずです。そういうことは絶対にアピールした方がいい」

と田中さんが背中を押してくださいました。

三好は雇う側の立場として「アピールしてもらえないと、評価のしようがない」と包み隠さず話します。

「アピールしてもらえれば、『ということは、こういうこともできるのかな?』と採用する側としても想像しやすくなります。もし何か勉強していたと話せば、働きながら必要な資格をとることを支援してくれる企業もあると思います。自分で自分を落とす必要は全くないので、言ったもの勝ちと思ってもっとアピールしてほしいです」(三好)

 

こちらから判断する材料を与えないと採用する側としても困るというのは、考えてみれば当然のことですよね。これまでプロジェクトを通して意識的に自分の強みや経験の“言語化”に取り組んできたみなさん、ここに話がつながるのかと納得したようすでした。

 

その他、ブランクのある女性が復職した様々な事例や、フレキシブルな働き方の具体例等、「こういう仕事なら私にもできるかも!」とイメージしやすいお話をたくさんご紹介いただきました。

「もう一度働く」ということを、実現可能なものとしてとらえることができるようになった、とても有意義なパネルディスカッションとなりました。

好きなように働いてOK! 目から鱗のキャリア観

自分の人生において大切にしていきたいことを見つめ直し、その上でどう働くかを考えてきた本プロジェクト。全4回のプログラムに1期生として参加してくださったみなさまに、感想を伺いました。

このプロジェクトを通して、固定概念が叩き割られたような感覚になりました。自分の可能性が広がって、扉がいっぱいできたような感じで、ワクワクした気分で終えることができました!

一度退職しても、動き出すことで可能性がうまれるということを、上辺ではなく心からの言葉として言っていただけてとても励みになりました。誇れるスキルがなく自信がなかったですが、まずは動き出してみて、走りながらみつけていくというのもいいのかな、と思えるようになり、とてもよかったです。

これまで考えてきた自分の強みについては「とはいえ仕事でどう活かせるのかな」と思っていたので、最後のパネルディスカッションで答えが出て嬉しかったです。フリーランス等の働き方についても、言葉では知っていても実際はわからなかったので、具体的に知ることができてよかったですし、本当に自分次第で好きな働き方ができるというのがわかったのは目から鱗が落ちた気分でした。

 

1期生のみなさん

離職期間が長ければ長いほど、再び働くための一歩を踏み出すのが億劫になりますよね。自分には何ができるのか、ひとりだけで考えていてもなかなか見つけづらいです。

キャリアや生き方に悩む駐妻のみなさん、同じような仲間や、キャリア支援のプロの助けを借りながら、自分の軸を見つけてみませんか? 今回のパネルディスカッションでもあったように、思いがけない“強み”を人に発見してもらったり、新たな価値観に出会えたりするはずです。

 

Himemama(ひめまま)とLAXICによる駐妻向けキャリア支援プロジェクトでは、現在2期生を募集中です!

日程は以下を予定しています。

1)2020年1月30日(木)
2)2020年2月13日(木)
3)2020年2月27日(木)
4)2020年3月5日(木)
※全4回のコースです

詳細はこちらでご確認ください。お待ちしております!

 

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駐妻とキャリアの狭間で

高野 萌奈

東南アジア在住。夫の転勤を機に退職、駐在員の妻「駐妻」に。思いがけずスタートした海外生活で試行錯誤を重ねる日々を送っています。

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