自分自身が楽しいと思える人生を! もっとわがままに生きよう
~第3回・元駐妻向けキャリア支援プロジェクト(イベントレポート)

退職を経験した駐妻たちの「新しい働き方を知る、みつける、考える」をテーマに開催された、駐妻向けキャリア支援プロジェクト。

ママ支援コミュニティHimemama(ひめまま)と本LAXICの共催により開催された本プロジェクトもいよいよ今クール最終回となりました。

 

「海外生活を経てどんな生き方をすればいいかわからなくなってしまった」
「私のキャリアは途絶えてしまった」
「自分の軸がほしい」
といったモヤモヤを抱えて参加していたみなさんも、第1回、第2回を経て少しずつ考え方が前向きに変わってきた様子です。

 

今回のゴールは「こんな自分になりたい!」と決意表明をすること。

そのために、二人のゲストスピーカーをお招きし二部構成でお話を伺いました。その様子をレポートします!

 


第1回の様子はコチラ! 前編 後編
第2回の様子はコチラ

自分の経験を言語化し、肯定しよう

第一部ではみなさまからの「元駐妻で現在働いている方のお話が聞きたい!」というリクエストを受け、ゲストスピーカーとして駐妻経験のある二瓶美紀子さんをお招きしました。

<二瓶美紀子さん プロフィール>
株式会社ワーク・ライフバランス、ワーク・ライフバランスコンサルタント。駐在員としてインドネシア駐在経験あり。その後結婚・出産を経て退職、夫の転勤によりアメリカへ家族で帯同。帰国後、現職。二児の母。
HP:株式会社ワーク・ライフバランス

 

運営メンバーとのディスカッション形式で進行しましたが、参加者からも積極的に質問や意見が飛び交い、全員での座談会のような盛り上がりを見せました!

 

まず気になるのはやはり、駐妻期間のキャリアブランクをどう捉えれば良いのか? ということ。それについて二瓶さんは「ブランクをブランクにしてしまうのは自分」と言います。

 

「ブランクという言葉を自分で使っちゃダメだなというのが、第一印象です。

駐在帯同中は働いてはいないかもしれないけれど、日本にいたらできないいろんな経験をして、そこで学んだことも絶対にあると思っていて、

それをいかに自分が消化して、抽象化して、言語化して、『私はこれをやってきました』と言い切れるかどうか。

自分の経験を肯定して、そこで何を得たのかを言葉にすることが大事だと思います」

 

確かに、自分から「ブランクがあります」と言ってしまうと、聞き手はそう捉えてしまいますし、どことなくネガティブな印象を与えてしまいかねません。まずは自分の経験を肯定すること、という二瓶さんの言葉に、知らず知らずのうちに自分で自分を追い込んでいたことに気付かされます。

二瓶さんは、駐在帯同中に現職を志し、見事その夢を叶えたのだそう。前職の経験を活かした仕事に就くことを検討しつつも、職歴とは全く異なる職種である株式会社ワーク・ライフバランスと出会ったといいます。

退職し駐妻を経て帰国後、また元の仕事に戻るかどうか悩む方は多いです。そこで二瓶さんはご自身が実践した、“本当にやりたいことを見つけるヒント”を教えてくださいました。

 

「やりたいことを見極めるところまで考えつくすのは難しいですよね。私もひとりで突き詰めたのですが、そのとき出会った本に『3つの問いを繰り返すと良い』と書いてあったんです。それは『①なぜ? ②どうやって? ③本当に?』。この三番目が重要で、Really? と自分に問い直すということなんです。

私たちは『何をするべき』という教育を受けてきているので、何がしたいかって聞かれても難しいし、そういうことを考えるのに慣れていないですよね。やりたいことがあっても、スキルや経験、社会から期待されている自分の役割が混ざってしまって、思考の束縛があったなと、そこから自由になった今改めて感じます。

できるだけその束縛を排除して『あなたは本当にそれがしたいの?』と自分に問い直して見極めていくと良いと思います」

 

このお話を受けて、「将来働きたいが、今は育児が楽しい。何がしたいという部分がまだ突き詰められないが、どういう風に日々生活すれば良いでしょう?」と、質問が挙がり、二瓶さんは以下のように回答くださいました。

 

「最初に言いたいのは、焦らなくていいですよ、ということ。まだお子さんが手のかかる時期に、育児以外の自己研鑽を考える余裕なんて、そもそも普通ないと思うので、まずこの時期はそれに一生懸命に生きる。

でもちょっと余裕が出てきたときに、その時期のことをあとから振り返ることがとても大事だと思います。一生懸命やってきたこと、その中で自分はどう子どもと向き合ってきたのか、それによってどんな気付きがあったのかとか、振り返るといっぱい出てくると思うので。時間ができてからでも全然間に合います。

これからは、休職期間があっても働きたい人が働ける世の中になると私は信じているので、今は今楽しいことを十分に楽しんで! 今日ここに来ているだけで、確実に一歩、二歩くらい踏み出しています。

こうやって話を聞いて、これからやっていくために本当に大事にしたいことは何? みたいなアンテナを常に持ちながら生活しているだけで、ここにきていない0歩の段階とは全然違うはずですよ!」

 

今は今やれることを精一杯やって、後々きちんと振り返れば大丈夫。子育てに限らず、駐在帯同や様々な都合で職を離れている方にも響くアドバイスですね。余裕がなくても、アンテナを張っているだけで情報は入ってくるというのも、意識したいポイントです!

 

他にも、駐妻時代のことや仕事と家庭の両立について等、幅広くお話いただきました。二瓶さんの温かくも心強い励ましの数々には、思わず胸が熱くなるものばかり。お話を伺っているだけでも、なんだか自己肯定感が高まってくるディスカッションとなりました。

「制度がないなら提案!」自分らしい働き方を実現するためには

前回までの内容を受け、自分らしい働き方を体現するためには「正社員・フルタイム」にこだわらなくてもいいのかも! というムードになってきた参加者の方々。でもそれ以外の働き方ってあまり知らないなあ…… ということで、続く第二部では多様なワークスタイルを採用している企業よりお話いただきました。

 
登壇したのは、本LAXICの運営会社である株式会社ノヴィータ代表の三好です。本プロジェクトの講師としてお招きしているキャリアコンサルタントの小橋友美さんとの対談形式で進行しました。

株式会社ノヴィータはデジタルマーケティングを行う会社で、正社員の他、時短正社員、フルリモート、在宅勤務、パートタイム等、様々な就業形態を採用しています。

 

いわゆる“IT系”と呼ばれる業界に属するノヴィータでは、幅広い働き方を導入しやすいのだそうです。

インターネット環境さえあればどこでも仕事可能な業務内容であることに加え、IT業界そのものが比較的新しい業界であることから、新しいものを取り入れることに抵抗感が少ないこと、むしろ取り入れないと会社や業界そのものが発展していかないこと等が理由として挙げられます。

 

また、中小企業であるということも柔軟性が高いポイント。働き方ひとつとってもルールでがんじがらめになっているケースが少ないことや、会社の規模が拡大するにつれ欲しい人材の幅も広がっていくことも、積極的に多様なワークスタイルを採用する理由なのだとか。

企業側としては、優秀な人材を流出させることの方がリスクなので、働き方の柔軟性を高くしよう、ママたちと一緒に頑張っていこうという意識は高いです。今までなかった制度を作るのはもちろん大変ですが、他の社員も受けられるメリットがあるならばそういう仕組みにすればいい、と考える経営者が多いのではないでしょうか」(三好)

 

それにしても、自分の理想とする働き方を叶えられる企業にはどうすれば出会えるのでしょう? 参加者からも「IT業界の求人も見ているがフルタイムのものが多く、柔軟性の高い企業が見つけられなかった」という声があがりました。

「もし制度が今ないのであれば、自分がやりやすいように作ってしまうのもあり」と三好は言います。

「経営者も社内のすべてを見れているわけではないので、社員からの『こういう風にすればどうか』という声を求めています。制度がなくても『こういう働き方をしたい』と申し出れば、検討してもらえると思いますよ」(三好)

するとIT業界で働いているという参加者のひとりから、「入社前に週3勤務・時短という条件で交渉した結果、元々制度はなかったがその条件で採用してもらえた」という体験談が挙がりました。求人情報上の雇用条件に合わなかったとしても、諦めず交渉してみると対応してもらえる可能性もあるのですね!

 

とはいえ、IT業界に今まで縁がなかったり、そもそもしばらく仕事から離れていたり。それでも企業側は雇いたいと思ってくれるものでしょうか?

「職歴がなくても、今までやってきたことを分解していけば『こういうことができる人なんだな』というのは伝わるはず。会社にわざわざ人が集まって働く上で、お互いの強みを出し合ってうまく形にしていくっていうのが組織の面白味だと思うので、強みを出していけば力を買ってくれる会社は多いのではないでしょうか。是非まずは行動を!」(三好)

 

今回はweb業界・中小企業に特化したお話となりましたが、その柔軟性の高さ、またそうあらねばならない事情がよくわかりました。就職活動をする立場にとって、経営者目線でのお話を耳にする貴重な機会にもなりました!

自分自身が“楽しい”と思える人生を選択したい!

第一部・第二部を経て、いよいよ今回のゴールである「こんな自分になりたい!」と決意表明する時間がやってきました。

本プロジェクトの締めくくりともいえるこのワークショップ。これまで何度も「自分の言葉で表現する」ワークショップを繰り返してきた成果でしょうか、みなさん思い悩むことなくスラスラ筆が進んでいました! その一部のご紹介します。

「自分が主役の人生をいつも選択する。自分の使命から逃げない」
みなさんの話を聞いて、自分の人生に対してもっとわがままでいいと思いました。そして自分の力を誰かのために正しく使おうと思いました。

「次の世代の参考になるようなキャリアをつくる」
キャリアって仕事のことだけじゃない、と思えるようになりました。今はブランクがあっても働きやすくなる時期への過渡期。だから自分の娘には、働いてる私も働いていない私も、ありのままの自分の姿を見せて、いつかロールモデルにしてもらいたいです。

「自分も家族も、楽しかったねと笑える自分」
どんな仕事をしたいかも決まっていないのが不安だったけど、二瓶さんやみなさんの話を聞いて、まずは自分がやりたいことや楽しいことを選択していいんだって思いました。子どもにとっても、将来の不安でいっぱいの私に育てられるよりそっちの方がいいはずだと思っています。

 

プロジェクトに参加した当初は「仕事を辞めて、何もなくなった自分に喪失感がある」「海外から帰ってきて、夢から醒めた感覚がありモヤモヤする」と語っていたみなさん。不安も希望も言葉にして仲間と共有するなかで、たくさんの気づきがあったようです。単に仕事が見つかればそれでいいということではなく、これからの人生の方向性を示すような前向きな言葉が並ぶようになりました!

駐妻は「旦那さんの会社から手厚い補助を受けて、海外でいい暮らしができる」と思われがちですが、その生活は妻が職を手放すことを前提に成り立っています。補助こそ得られても、妻のキャリアを保証してくれるものはどこにもありません。

駐妻のキャリアについて考える機会すらも、なかなか与えられていないのが現状です。駐妻自身も、海外生活を経て得た新たな価値観と、自分自身のキャリアをどう結び付ければ良いかわからず悩み、そしてそれを誰にも打ち明けられずにいます。

 

そんな状況下の中、この駐妻向けキャリア支援プロジェクトは今後も継続して開催する予定です。レポートした全3回のプロジェクトはパイロット版として開催された0期で、好評を博し第1期の開催が決定致しました!

さらに、「それ、駐在前に知りたかった!」「駐在中にやっておきたかった!」という内容も多かったことから、駐在前や駐在中にも受講できるカリキュラムも検討中です。

ご興味のある方はこちらをご覧ください。第一歩を一緒に踏み出しましょう!

駐妻とキャリアの狭間で

高野 萌奈

東南アジア在住。夫の転勤を機に退職、駐在員の妻「駐妻」に。思いがけずスタートした海外生活で試行錯誤を重ねる日々を送っています。

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