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2016.07.15 2023/02/15

ママになって強く感じる、ワーママの働きやすさに取り組む必要性

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新米ママ社長、4月に産休から復帰しました

子連れ出勤時の様子

子連れ出勤時の様子

昨年3月に社長業を引き継ぎ、社長という立場のままで産休に入りましたが、今年1月に無事娘を出産し、育休期間を経て、4月から復職しています。出産から復帰までの間、仕事や育児について、自分として・家族として・会社としてどうしていきたいのかを深く考える期間でした。変わったことも、変わらないことも、思いを新たにしたこともあります。

私は、予定帝王切開で出産し、1週間後には無事退院しました。
その後1ヶ月、上京した主人の母から全面的なサポートを受けながら、自身の体調を整えつつ、昼夜問わない断続的な授乳、夜泣きで起きた娘をあやしているうちに朝を迎えるなど、全てが初めての育児がスタートしました。

産後2週間の育休を取ってくれた主人は、その後も時間の融通がきく午前中に娘の沐浴をやってから出社するという体制を取ってくれましたし、娘自身も生後3週間で試しに与えたミルクを難なく飲むことができたため、主人や母、そして妹たちにも見てもらうこともできました。また、出産から1ヶ月過ぎないうちから、友人たちも娘に会いにきてくれたので、育児に対する不安や孤独感は徐々に薄れていきました。

一方で、産後2ヶ月以降から時々会社に出向き、会議に出席していたこともあり、妊娠発覚前に就任した社長として会社をどうしていくのか考える割合が増えてきました。

3ヶ月未満の娘をほぼ全ての外出時に同行させましたが、どこにいってもぐずったりすることなく、結果的に仕事復帰を決意することができました。

私らしい仕事と子育ての両立、そして仕事で成し遂げたいこととは

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復帰後初の総会にて

復帰のタイミングが「早い」と言われることも少なくはありません。その発言に「子どもがそんなに小さいころから働かなくても・・・」という意図を感じることもあります。そんな意図、本当はないかもしれないのに、そういう一挙手一投足が気になるのが産後なのかもしれません。

「子育てで気になること、大変なことはありますか?」というお気遣いを、産後、幾度となくいただきました。娘は比較的手がかからないので、育児に限って言えば気になることはあまりないのですが、仕事との両立についてはどうなるのか想像がつかず、不安でした。

産前にはなかった「復帰をしない」いう選択肢が、頭の中をよぎることがなかったかというと嘘になります。ただ、出産して気づいたこともありました。

出産という大きなライフイベントを経験したものの、私は生まれ変わったわけでもなく、別人になったわけでもありません。出産前に心身ともに費やしてきた仕事についても、譲れないことがあると改めて思い知ったのです。

私が描く未来に「仕事をしない」私はいない。

社長になった私の役割は「安定・安心・継続」を、支えてくれている役員、メンバー、さらに外部のパートナーさんたちに対して、先導していくことだと思っています。そして、自分自身が働くママになって強く必要性を感じた、LAXICで提唱している「時間や場所に関わらない、成果に応じた働き方」の実現です。

産休中に「どう復帰するか」について整理し始め、その過程で「なぜ私は仕事を再開したいのか」という理由を改めて自分の中で整理し直しました。

私が仕事でやりたいことは「社会の課題解決」です。これまで「企業の課題解決」をWEBというツールを使って行ってきましたが、今後はさらにその範囲を広げていきたいのです。「時間や場所に関わらない、成果に応じた働き方」の確立もそのひとつです。

また、私自身、仕事でやりたいことを改めて確認しながら復帰プランを練る中で「どういう風に娘を育てたいのか」についても考えました。私は自分が与えてもらったことは娘にしてあげたいと思っています。私自身も子どもの頃、様々な経験と多くの選択肢を提供してもらいました。そこで、娘にとっても様々な経験になればと思い、私が取れる選択肢として、在宅(シッター利用)と一時保育(認可保育園の利用)、会社にも理解してもらった上で子連れ出勤も候補に入れ、それぞれを一定期間併用した上で、より最適な手段を決めるという流れをとることにしました。

復帰後1週間で辛くなり、主人にSOS

意を決して復帰したものの、3ヶ月のブランクは決して短くなかったこと、さらに思ったより家事と育児の負担は大きく、このままの状態で継続していくことが難しいことを1週間で痛感しました。仕事に関しては、社長として2年目、かつ2代目というこれまでにない役割に対して、これまでとは違う解決方法を導き出さなければいけないことが多々あることが分かりました。

また、育児に関してはほとんどがイレギュラーの連続です。仕事以上に予測がつかず、1人では解決策が導き出せず、私には無理なのかと悶々とすることさえありました。

そして復帰して1週間が過ぎた金曜日の夜、主人に対し、私が感じている不安や不満を共有したのです。

その話し合いで明らかになったのは、私自身が「主人はこう思うのではないか」と先回りして行動しすぎているということでした。

主人が仕事で疲れて帰ってきた時、家がきれいであったほうがよいだろうと思い、主人がやろうと思っていても私が既にやってしまっているということが多々あるようです。主人としては、お互い忙しくしているのだから、多少汚くても仕方ないという認識のようでした。

私はもともと「●●しなければ」という思いが強いところがあり、新たに加わった育児に対してもそういうところが自ずと出てきていることが改めて分かったのです。一方で、仕事の場面でも、同じように対応している側面があることに気付かされました。

話を家庭に戻しますと、娘に対しては最終的な責任は私たち夫婦にあって、私たちができないこととは続けられないし、健康で過ごせているのであれば、今のやり方で間違っていないと思うことにしました。

娘が体調を悪くしたりすることが今後あれば、その時はやり方を変えようという話で帰結しました。

まだまだ試行錯誤は続きますが、社長として、ワーママとして、私ならではの仕事と育児の両立方法を、主人も巻き込みながら、模索していきたいと思っています。

ライター

三好怜子

株式会社ノヴィータ 代表取締役社長

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