私がやるべきことはここにある! 大好きなWeb業界でチャレンジを続けるワーママ

ラシク・インタビューvol.26

シックス・アパート株式会社 広報/Six Apart ブログ編集長 壽 かおりさん

Six Apartブログと言えば、おなじみの方も多いオウンドメディア。Six Apartブログの編集長であり広報を担当している壽さんは、小学1年生の娘さんがいるワーママでもあります。中学の頃からコンピューターが大好き!で、高校の時にPC雑誌のライターを経験してからずっとWEB業界の仕事をしている壽さん。自分らしく働くことが、娘さんにも何らかの役に経って欲しいと語る壽さんのワーママ・ストーリーをどうぞ。

「こどもがいても働きやすい」という言葉も、転職のきっかけのひとつ

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齋藤シックス・アパートでの仕事内容を教えて下さい。

壽さん(以下 敬称略)シックス・アパートは2001年に米国サンフランシスコで創業したソフトウェア会社です。2000年代の前半に日本でもブログブームを巻き起こし、現在はCMSプラットフォームとして多くの企業に利用されているMovable Typeなどの製品を提供しています。

わたしは広報としてメディアリレーションとコーポレートマーケ、オウンドメディア「Six Apartブログ」の編集長と勉強会の運営、そしてエッセイ投稿サイト「ShortNote」とブログ用ウィジェット「Zenback」の2製品のマーケティング・コミュニケーション、この3つを担当しています。

現在のポジションにつくまでの経歴を教えて下さい

中学生の頃、初めてコンピューター(NEC 98MULTi CanBe)に触れ、Windows 3.1 や MS-DOS 5 といったOSのカスタマイズや、パソコン通信でのコミュニケーションにハマりました。大学受験が早めに終わった高3の冬からは、コンピューターの知識を活かしてパソコン販売店でのアルバイトやPC雑誌のライターの仕事を始めました。振り返ると、それから今日に至るまで、途切れなくコンピューターやインターネットに関係する仕事をし続けています。

新卒で、Webメールソフトウェアを提供するトランスウエア社に入社し、PHPエンジニアをやっていました。その後、先に転職していた同僚に誘われて、ノルウェーに本社があるインターネットブラウザの会社 Opera Software の日本オフィスに転職し、広報とB2Bのマーケを担当しました。まだ社員が5名くらいだったころに入社したため、制度がほとんど整っていないスタートアップの状態から、数十人規模に会社が成長していくのを目の当たりにした、エキサイティングな日々でした。

その後、出産をされたんですよね

はい。Opera社在職中に、産休と育休を取得しました。出産の日は、陣痛から出産までをTwitterで自ら実況して、多くの人から励ましと応援のリプライをもらいました。ソーシャルメディアの力で全く知らない人へも情報が伝わり、たくさんのメッセージを頂けたのは、今のメディア運営の仕事においても重要な「バズる」ことを身を持って感じた、原体験のひとつになりました。

育休中は、たまに赤ちゃん連れでオフィスに顔を出したり、SNSで同業の人たちと情報交換をしたり、ブログを書いたり、勉強のためにサイトを作ったりなど、日進月歩のWeb業界に置いていかれないよう、情報収集だけはかかさずにしていました。そして、産後10ヶ月の時に、フルタイムとしてOpera社に職場復帰しました。

その後、どのようなきっかけでシックス・アパートに転職されたのですか?

Opera時代の上司がシックス・アパートに転職しており、彼に誘われたのがきっかけです。

業務内容についての話はもちろんですが、「社内にワーキングマザーも何人かいるし、こどもがいても働きやすい会社だよ」と誘ってもらったのを覚えています。その後、実際に働いてみてその通りだったので、自社のオウンドメディアに働く親として自社のワークスタイルについての記事「シックス・アパートが、パパ&ママにとっても働きやすい会社である理由」を書きました。リモートで作業できる環境や、夏の週1自宅勤務推奨制度のおかげで、働きにくさを感じたことはありません。

シックス・アパート入社後3年ほどは「Zenback」というブログ・メディアのためのソーシャル連携ウィジェットのプロダクトマネージャーを担当し、その後、製品計画の変更に伴い、現在担当している、広報・Six Apartブログ編集長・2製品のマーコムに異動しました。学生時代にやっていたライター業、最初の会社で学んだWeb技術の知識、次の会社で経験したグローバルな小規模チームでの広報・マーケ業務、Six Apartに入ってからのプロダクトマネージャーとしての経験がすべて、今の業務に生きていると思います。

今の仕事で楽しいと思う事、大変だと思う事を教えてください。

尊敬できるプロフェッショナルな仲間たちとともに、母としても働きやすい環境の中で、価値ある製品を作り育てていくことができている今の環境はとても幸せだと思っています。

わたしは特定の業務スキルの専門性をひたすら追求というよりは、会社・製品への愛ありきで、その成長に対してやるべきことを出来るかぎり幅広くカバーしながら仕事をするタイプです。お客様と直接お話をすることも多いのですが、彼らに愛され役に立っていると感じられる製品を育てていくことに、一番のやりがいを感じます。

夫や母など家族の多大なる協力のおかげで、ワーキングマザーだから大変ということはあまり感じません。ただし、様々な制約条件や限られたリソースのなかで、チームとして高い成果を出していくための方法は常に模索していますし、課題はたくさんあります。社内外で近い立場にいる仲間と情報交換しながら、日々乗り越えています。

夏季期間中は週1回自宅勤務を推奨するなど、制度が子育てをサポート

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齋藤毎日のタイムスケジュールはどういった感じですか?

毎日小学1年生の娘と一緒に家を出て会社に到着するのは9時ごろ、そして18時すぎに退社する日が多いですね。週に1-2回は社内外の勉強会やセミナー、飲み会などで帰りが遅くなります。その分、可能な日は早めに退社して学童へお迎えに行き、宿題や夕ごはんやお風呂などゆっくり一緒に過ごし、娘が寝た後に家で業務を進めています。

ワーキングマザーは倒れないことが一番大事だと思っているので、睡眠時間はなるべく毎日8時間とることを目標にしています。Pebble Watchというスマートウォッチで睡眠時間をトラッキングしています。

普段のスケジュールはこんな感じです。

6:30 起床、お風呂、朝ごはん、身支度など
8:10 娘の登校と一緒に出勤
9:00 仕事スタート
18:00 退社。同じころ、娘が学童から帰宅
18:40娘と一緒に宿題、明日の準備、夕食
21:00 娘就寝
21:30 自由時間。必要に応じて業務を進めることも
23:30 就寝

自宅で仕事をすることもあるんですね。

シックス・アパートには、夏季期間中のみ毎週水曜に自宅勤務を推奨する制度があります。そのため、メールや、Slackという社内チャット、Google Driveなどのオンラインの共有ワークスペースを活用し、オフィスの外から業務をすすめられる環境が整っています。

平日の朝、こどもを学校に送ったあとに小一時間ほど業務をこなしてから家を出ることもありますし、夜、子どもが寝静まったあとに業務を進めることもあります。

休日については、土曜の午前中、こどもが習い事に通っている間の1.5時間はPC作業時間と決めています。この時間に仕事をしていることもありますし、個人的にブログを書いたりネットショッピングしたりなど、自由時間のときも多いですね。

夏季期間中は、週1で自宅勤務ができるなんて素敵な制度ですね!

ありがたい制度だなと思っています。東日本大震災のときの節電対策のために始まったのですが、様々な副次的な利点が出てきたため、現在も続いています。

わたしがわたしらしく生きることが、娘にとって何らかの役に立てば嬉しい

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親子で参加した、ランイベントにて

齋藤ママになる前からお子さんが生まれた後のキャリアも意識して準備をしていましたか? もし準備をしていたとしたら具体的にどんな事をしていたのでしょうか?

ライティングやWeb制作を始めた大学生時代のキャリアの初期から、Webで進められる仕事ならいつでもどこからでもできるので、将来こどもができたとしても両立しやすそうだな、と思ったのを覚えています。こどもを持ちつつ働きたいというライフプランと、大好きなインターネットに貢献できる仕事をしたかったことが、幸いにもちょうど合致したので、迷うことなくWebの業界に飛び込みました。

その後は自発的というよりも誘われるままに、Web制作、ブラウザ、Webサービス、CMSと製品カテゴリは変わりつつも、Web関連の仕事に携わり続けてきました。それぞれ良いタイミングでお誘いを頂き、ひるまず飛び込んできてよかったなと振り返ってみて思います。

その時々に目の前にある仕事を一生懸命やっていたら、それを見てくださっている人がいて、新しい扉が開いたことの連続です。

新しもの好きなので、日々生まれる最新技術を仲間と情報交換しつつ一緒に学んでいく日々はとても刺激的です。好奇心を持って学び続けること、社内外にいる仲間と刺激を与え合うこと、成果を出すべく仕事に積極的に取り組むことを今後も続けていきたいと思っています。

お子さんはいま何歳ですか? 0歳から今まで一番大変な時期はいつでしたか?

娘は現在小学校一年生で、7歳になります。

振り返ってみて一番つらかった時期は、職場復職し娘を保育園に預け始めた0歳10ヶ月からの数ヶ月でした。

産休・育休中に体制が変わった職場環境と、生まれて初めてこどもと長時間離れての保育園生活の両方に慣れるのが大変でした。特に希望していた保育園すべてに断られ、我が家とは教育方針が合わない園に通っていたことも大きなストレスになっていました。
今思えば、当時の園の先生方はとても優しくこどもを見守ってくださり、感謝しかありません。ですがその時、初めて大事なこどもを長時間預ける場所として、十分に納得できていないままであったことが、働くことの大きな後ろめたさになっていたのは事実です。その経験から、多くのお子さんが望む保育園に入れるよう、待機児童の解消は本当に重要だと強く強く思っています。

その辛い時期をどうやって乗り越えたのでしょう?

一番つらかった時期は、家族や友達、ワーキングマザー仲間に話を聞いてもらい、支えてもらっていました。1年後に、キャンセル待ちをしていた第一希望の保育園に入れたことで心身ともに安定しました。

その後はバイオリズムのように、こどもの心身の成長や環境の変化とともに慣れない時期と慣れて安定した時期が交互にやってくる印象です。今は、小1も後半になり難しくなってくる勉強や自発的な学習や生活習慣づくりのために悪戦苦闘しています。
習慣ができて慣れたら楽になり、また数ヶ月したら新しいステージに入って課題が沢山出てくるということの繰り返しなのだろう、と思っています。

壽さんにとって「働く」とは、どんなことですか?また、母親になって、「働く」意味は変わりましたか?

祖母も母も叔母もみんなそれぞれの仕事を持って外で働いているのを、小さい頃から見て育ちました。女性だとかこどもがいるとかは全く関係なく、人は大人になれば働くものだと思っていました。こどもが生まれてからも、わたしが個人として能力を活かして社会に貢献していきたいという軸は変わりません。

ただ、自分自身が母親になったことで、働くことの意味はひとつ増えました。

それは、娘にとって、彼女の母親としてだけでなく、多くの仲間と一緒に誰かの役に立つために仕事をしている姿も見てほしい、ということです。親がどう生きているかは、こどもの人格形成にも少なからず影響があると思っています。わたしがわたしらしく生きることが、反面教師としてでもいいので、彼女にとって何らかの役に立てば嬉しいと思っています。

こどもの心身の成長や環境の変化とともに、試行錯誤を続けながら仕事にもチャレンジし続ける壽さん。「わたしがわたしらしく生きる」ということを子育てをしながら実践している姿はとても魅力的ですね。

壽 かおりさんプロフィール
1980年、鹿児島県生まれ。ノルウェーOpera社のマーコム、B2Bマーケ担当を経て、2010年シックス・アパート入社。2014年まで「Zenback」プロダクトマネージャー、2014年より同社の広報・マーケティング担当、オウンドメディア「Six Apart ブログ」編集長、エッセイ投稿サイト「ShortNote」運営を手がける。また、個人としても「Vivaldi」ブラウザの広報、ライター・ブロガー活動も。
HP:@kaoritter BLOG・Twitter: @kaoritter

ワーママを、楽しく。LAXIC

文・インタビュー:齋藤 有子

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