【子育てパパママSDGs特集】子どもには壮大なSDGsですが、楽しく分かりやすく伝えられる手段を見つけた話

ライターの山口空生です。

私には、現在小学2年生の息子と2歳の娘がいます。

息子が学校を終え家に帰ってくると、お昼寝をしていた娘も体内時計で起床し、2人そろって家の中で遊びまわっては、疲れるとテレビゲームへ…。家の中では、毎日変わらぬ光景が繰り広げられています。

外に出なくてもこれだけ遊べるとは、やはり子どもの想像力と体力はすごいなぁ、と日々感心してしまう今日この頃ですが、多くの家庭がそうであるように、息子も家に帰ると、遊びの大半がテレビゲームです。

やりすぎは禁物ですが、友だちと盛り上がることのできる話題でもあるので、それはそれで時代かなとも感じます。一方で、親として、何とか「外」への興味も持ってほしいと思うところ。

そんな中でふと、テレビ番組や街中でも見かけることも多くなった「SDGs」というキーワードを思い出しました。外に出て、身のまわりの自然への興味を持ってもらいつつ、地球環境問題への関心にも結び付けられないかと思いついたのです。

SDGsは子どもに理解させづらい

私もそうでしたが、SDGsをわざわざ子どもに教えなくても、という気持ちでこれまで過ごしていました。周りに聞いてみても「そこまでは別に…」と必要性を大して感じていない方が多く、変な安心感を抱いていたのも事実です。

しかし、よくよく考えてみると、多くの課題を持つ地球において、私たち親世代以上に長く暮らしていかなければいけないのは子どもたちの方。

ここ数年で夏の訪れが早く、猛暑日も以前より多くなったような気がして、その度にこれも温暖化なのかと感じてしまいます。

気になって調べてみると、実際に桜の開花日や紅葉日など、四季を通じて以前と比べてズレが起きているそうで、日本人の心ともいえる風景にも影響を及ぼしていることに危機感を感じます。

たとえSDGsという言葉を使わなくても、社会問題に関して、今のうちから親子間で理解を深めておかなければと感じました。

また同時に、難しいことを避けていたのかもしれないという自分の甘さにも気づきました。

しかし、SDGsを子どもに伝えようとした矢先に、私の頭の中に大きな壁が立ちはだかりました。SDGsのテーマは地球レベル。そんな壮大なテーマをどんな角度から伝えればいいのだ?と。

何をすべきかわからないままでしたが、まずは子どもにしっかりと教えることができるよう、自分なりにSDGsについて調べてみることにしました。

「これもちょっと違う」「ここはいいけどこれは難しいかなぁ」など、しっくりくる説明を求め続けていたところ、「ESD」という見知らぬキーワードを発見しました。

調べていくと、文部科学省も推進しているというこのESDは、Education for Sustainable Developmentの略で、「持続可能な開発のための教育」を意味していて、持続可能な社会の担い手を育む教育を指すことが分かりました。

言葉だけで伝えるには難しいさまざまな社会課題に対して、五感で触れながら学んでいくという方針のものと知り、「きっとこれだ!」という手応えに胸が躍りました。

知識を得るだけにとどまらず、理解を養っていく。社会問題へのアプローチに不可欠な「自分の問題」として行動する「実践する力の育成」を、子どもの時点から教育の中で目指していくというわけです。

ESDについての理解を深めた上で、いざ、小学2年生の息子本人に聞いてみたところ、ESDもSDGsという言葉も知りません。今のところ、学校ではそのようなことを意識した授業はないようです。

そうとなればなおさら、ESDは何となく入り口としていけるのではないかと、わが家のSDGsは、ESDをファーストステップとしてスタートしてみることにしたのです。

RPGのように学べるストーリーブックを活用

まず、始めてみたのが、文部科学省のホームページに掲載されているESDのストーリーブック「ESD QUEST(イーエスディークエスト)(※)」の活用でした。

(※)引用:文部科学省ホームページ

これは、ロールプレイングゲーム仕立てになっており、読み物としても子どもが楽しめるように工夫されているPDFのデータです。

内容は、あらゆるシチュエーションで2つの選択肢が毎回登場。正解の選択肢を選ぶと次のステージへ進むことができ、別の一方の選択肢を選べばすぐにゲームオーバーになる体験型の物語になっています。

ページごとに地球温暖化や森林破壊、貧富の問題、世界平和など、それぞれの場面を知った上で、後半には「いろんな問題をみんなで考えていこう!」という内容が順序立てて説明されており、子どもでも身近で実践できることも多くふれられています。

早速、わが家でも息子と一緒に読んでみました。普段からゲームばかりしている息子は、ビジュアルからすでに興味津々で、読み進めていっても前のめり。「こっちを選んだらどうなるんだろう」と息子の好奇心も広がります。ページ数が多かったこともあり、途中から飽きてしまったようですが…2日に分けて無事読破!

息子は日頃から、ゴミは分別する、水は出しっぱなしにしない、食事は残さないなど、社会的な約束事は当然理解していましたが、そのもう一歩先の社会問題に対して、自分事として理解してもらえたことは、親として良いスタートを切れた感覚でした。

ゲームの延長のような感覚で学んでくれたこともあり、普段は家の中でばかり遊ぶ子どもたちが、外の身近な自然などに、この瞬間だけでも目を向けてくれたことが大きな収穫でもありました。

親として見えた課題

よし、手始めのストーリーブックは一緒に楽しく読みきった!

まずは第一段階クリア!と言いたいところですが、ここでも見過ごすことのできない課題を親目線でいくつか感じました。

まず、読みながら息子から質問が飛んでくるのですが、これを答えるのが、意外にハードだということでした。たとえば、温暖化について扱っている箇所で「冷房は使っちゃいけないってことだよね」と息子がひと言。

理解度には感心しつつ、「突き詰めればそうだけど…(それは極端かな)」と、完璧な返しができず。同時に、まだ小さい子どもには、理解したことと現実的なことの間に大きな溝があるのだなぁという大事なことが分かりました。

もう1つの課題は、ブックを読み終えると、テレビゲームにすぐに戻っていってしまったこと。おい!と思いながらも、やはり子どもにとってのゲームの存在の大きさを痛感。

この2つの壁をどう破るべきか。手探り状態は続きますが、私が「次はこれかな?」と思ったのが、親子でもう一歩踏み込んだ“体験”をしてみることでした。

ストーリーブックを読んだ先に実践したわが家の“課外授業”

後日、子どもとESDのストーリーブックの話を改めてして、いくつもあったテーマから、息子が好きなものを選んで触れてみる機会を設けてみることにしました。

息子が選んだのは、環境問題に関するページだったため、「近所の川沿いを歩いて、何か知らなかったことを発見しよう」と親子で話し合って決めました。漠然とした流れに不安を感じつつも、息子も遠足気分だったようで「楽しみ~」との反応。気楽に臨みました。

「座学は終えた。あとは実践あるのみ!」と、当日、息子と2人で川沿いを歩いて植物や生き物を観察。見切り発車の部分もありながら、そこはぶらり探検と肯定しながら進んでいくと、川辺の石の上で日なたぼっこをしているカメを発見。調べてみると外来種のアカミミガメでした。

スマホを取り出して、なぜ海外のカメが日本にいるのか、どんな環境問題があるのかを親子で一緒に調べました。検索して出てきたページには、赤色のラインがかっこいいアップ画像のアカミミガメが。

「かっこいい!」と興奮気味でしたが、在来種が絶滅のおそれにひんするほどの天敵であることが分かった途端、物語やゲームに登場するカメは優しいキャラクターが多いだけに、イメージとのギャップに戸惑った様子。

また、たった1種類のカメが川にそんな影響を与えることが信じられなかったようで、その壮大さに「ウソ~!?」と言っていた息子ですが、現実だと理解するとさらに興味を食いつかせ、帰りは質問責め。

環境についての関心レベルをひとつ上げて、楽しく学んで家路につきました。

今回のわが家のESDへの取り組みを通して分かったのは、座学と実践をセットにして初めて本当の興味というのがわいてくることでした。
ちなみに、全国の学校の中でESDに積極的に取り組むところでも、実際に、自然体験学習や地域体験学習というのが分かりやすい学習例としてあるそうです。
今回のような小さな取り組みから社会問題を自分事として捉えてもらえることが大きな目標ですが、あわせて、責任感や自立心、思いやる気持ち、想像力と、地球にも他人にも優しい心豊かな人間に育ってくれればと願うばかりです。
実践の教材は意外と身近にあるものなんだなぁと、“カメ仙人”も教えてくれたので、新たな発見を求めて、2回目の“課外授業”を早くも計画中です!

ライター 山口 空生
小学生の長男と未就学児の長女を持つ2児のパパ。メディアの構成などに携わる職業柄、あらゆることにアンテナを張ってきた中で、子どもや家族との関わり方、日常のワンシーンでの気づきなどを父親として切り取る。家族が豊かな方向へと足並みを揃えるには「パパによる子育てへの意識」が重要だと感じます。様々な側面を通して見えてくる新たな気づきを共有できればと思っています。

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