【子育てパパママSDGs特集】
地球を彩るカラフルな私たち〜いろいろな肌色〜

私がクレヨンから肌色がなくなったのを知ったのは、仕事で調べ物をしているときでした。正確に言えば、クレヨンから肌色がなくなったのではなく「肌色」という呼び方が「うすだいだい色」に変わったのです。

肌色から始まった私のSDGs。肌色のファンデーション、肌色の下着、肌色の絆創膏、私たちの身近にある肌色と子どもに教えたい多様性について考えているうちに、なんとも壮大なテーマへとつながりました。

肌色は「うすだいだい色」になっていた

私たちが当たり前のように「肌色」と使うとき、たぶんこれを読んでいる多くの方々が、自分の肌の色を思い浮かべるでしょう。隣の人も、会社にいる人も多くが同じような肌の色をしている。だから、日本人的な共通認識として肌色は肌色なんですね。

という「肌色の固定観念を植え付けるのはよくない」、地球上にはさまざまな肌の色をした人がいることを考慮するため、実はもう10年以上も前からクレヨンにも色鉛筆にも肌色はなくなっているのです。

「はだいろ」の呼称は、人の肌の色へ固定観念を与える可能性があると指摘されていたことから、市場の混乱を避けるため、株式会社トンボ鉛筆、株式会社サクラクレパス、当社の3社で協調し、一般的でわかりやすく、語感がよく、色を連想しやすく、日本人に馴染みやすく、他の業種にも混乱を来たさない、などという点から、和名「うすだいだ い」、英名「Light Orange」への変更を決定しました。
引用:uni(MITSUBISHI PENCIL)

「肌色って、もうないんだ」へぇ~っ!と思いましたが、白いシャツの下に透けないように「肌色のキャミソール買おうっと!」みたいに、私は今も普通に肌色を使っています。

 

そして調べていくと、2021年には「ベージュ色の下着」がちょっとした話題にのぼっていました。コンビニエンスストアが女性用下着を「肌色」と表記して販売したところ、それは不適切な表現ではないか、と問題になったのです。結局、キャミソールやショーツは「肌色」から販売当初に使用していた「ベージュ」に戻されました。

肌色と多様性「当たり前だと思っている肌色は肌色ではないのかも」

大多数の日本人にとって「肌色」は肌色です。当たり前すぎて、「肌色のクレヨンをとって」と言えば、迷わず「うすだいだい色であるところの日本人にとっての肌色クレヨン」を選びます。

私たちは島国に暮らし、あまり肌の色を意識することはありません。日本では社会の中で「いろいろ違う」多様性を実感することが少ないのです。

 

でも、私が海外に行けばどうでしょうか。

 

そうそう、肌の色といえばファンデーションがありますね。もし私がアフリカで暮らしたら、肌の色とぴったりくるファンデーションを見つけるのに苦労するのでしょうか?

ちょっと気になったので、アフリカの化粧品ブランドを検索してみると、おお!なるほど、こんな色があるわけです。よく考えれば当たり前です。褐色の肌をした人が大多数のアフリカなら、ファンデーションだって「肌色」はこれらが「肌色」なのです。

 

では人種のるつぼと言われる欧米諸国はどうなのでしょう。アメリカのエスティーローダーは56色のファンデーションを発売しています。

 

セレーナ·ゴメスのファンデーションは48色、リアーナがプロデュースしているファンデーションも25色と、「多様な肌の色」が揃っています。

とはいえアメリカでも少し前までは「アフリカ系アメリカ人向け」メイクアップ製品は少なかったという記述も見受けられます。

そのアメリカでは、最近「さまざまな肌の色をした絆創膏」が売られるようになりました。BAND-AIDは、こんな3色の絆創膏を発売しています。

これなら、ブラウンスキントーンのみなさんも、自分の肌にあった色の絆創膏を選べます。

そう、選べること。

選択肢があるのは大きなことです。実はたくさんの「いろいろな色がある肌色」、どこにいようが「私の肌の色」を選べるということが大事ではないでしょうか。しかし「選べなかった」「選ばせてもらえなかった」経験をした人もいます。

「私の肌の色のファンデーションがない」モデルが経験した肌色の差別とは

海外のファッションショーに出たモデルさんが、「私の肌の色が選べない。メイクアップアーティストは白人系の色みしか持ってこない」と訴えていたことがありました。

プロの仕事としてメイクアップアーティストは肌色のバリエーションを持っているべきなのに、なかった。ほんの少し前まで、トップモデルでさえ「肌の色による差別」を実体験していたのです。

今や、多くの化粧品会社が色の表現方法も変えています。ナチュラルとかヌードいうのも化粧品の色でよく見かけたものですが、「それが自然な色」「素のままの色」かどうかは、肌の色によって違うので、現在は消えつつあります。

子どもたちが「肌の色はこの色」と無意識に思い込まないように、肌色という名称を使わず「うすだいだい色」にしたことに漠然とながら納得しました。

最近ではスキントーンのセットも売られていて、この色鉛筆を使えば「子どもたちが遊んでいる絵」に、自然といろいろな肌の色の子が登場するようになるかもしれません。

 

 

なるほどなるほど、これが「多様性を学ぶ」ってことだよな!とうなずいていました。

そんなときに、私は次のニュースを目にしたのです。

「ホワイトニング」「美白」は多様性に反する言葉なの?

2021年3月、花王が「ホワイトニング」という言葉を使わなくなりました。実はそれに先駆けて外資系ブランド、ロレアルなどもホワイトニングや美白という言葉を廃止しています。

はて、と、私は少々の違和感を覚えました。

 

美白に憧れ、ホワイトニングに精を出すのも「肌の色を差別する」問題として取り上げちゃうのか?秋田美人とか言ってはいけないのか?「色白は七難隠す」と口にしてはダメなのだろうか?いやいや、なにしろ日本では奈良時代から白粉で顔を塗るお化粧をしていたのですよ?

この件に限りませんが、最近では過剰なまでにSDGsが我が物顔でまかり通っている感覚がなきにしもあらず。しかも、その向こう側に「ビジネス」そして「ビジネスとコンプライアンス」の匂いもプンプンする。そんなことを友人と話していたら、

「そうよね、過敏すぎるよね。言葉狩りなんて言われているみたいね」
とうなずき、もうひとりは肩をすくめてこう言いました。

「白い肌が一番!って優劣をつけているように感じる人がひとりでもいるとしたら、企業からすればコンプライアンス的にも避けようと思うでしょうよ。SDGsの実現をめざそうとしたら、ビジネスにからむのは当然じゃない?」

むむむ。思わず唸る私。

「そもそも、あなただってSDGsについて書いてお金をもらうわけでしょ?」

信念なんてこれっぽっちもない私は友人たちの言葉ひとつひとつに流されて、くるくると思考が変化します。混乱し、悶々としながら私は最終的にこう結論づけました。

だったら、いろんな色を愛そうじゃないか!

カラフルな地球を愛そう

さぁ、では壮大なまとめに入ります。

ホワイトニングがダメなんて、どうも受け入れがたいですし、うすだいだい色も正直なところ、なじめません。

でも、これからますます「いろいろなところで、いろいろな人と交流し、いろいろな考えを受け入れ、いろいろと違うことを認め合う」であろう子どもたちには、やはり「いろいろな肌色がある」ことをまずは知ってほしい。

もうこうなったら、私は緑色のアバターも、黄色でも赤でも青でも、どーんとこい!受け止めて、受け入れて、ああそうか、こんな肌の色もあるんだね、と思うようにしますとも。

だって、そもそも地球にはいろいろな色が存在するのですから。

青い海、緑の森、銀色の月、真っ赤な太陽。黄色の花、桃色の実、茶色の枝。真っ白な氷の大地、ベージュの絨毯を敷き詰めたような砂漠。灰色の象、黒と白のシマウマ、七色の羽を持つ孔雀。そして黒い瞳、青い瞳、金髪に茶髪に漆黒の髪の毛。そして、いろいろな肌の色。

地球はとってもカラフル!

この大発見を出かけようとする思春期の息子に伝えると、「だからSDGsのマークって色とりどりなんじゃない?」あっさりと答え、後手にドアを閉めて出ていきました。

息子よ、君の未来がこれからもずっとカラフルであることを祈る。

そのためにSDGsが掲げた目標があるのだとしたら、私も実現のために努力をしようかなと思えてきました。息子と息子の仲間たちと、その仲間の仲間たち、ぜーんぶひっくるめて、子どもたちの未来のために。

ライター 大橋 礼
フリーライター・編集者で年の差15歳兄弟の母。子育て・教育・ワークスタイルの分野でインタビュー記事やコラムを執筆。現在はサードエイジ世代の生き方にも注目している。得意なのは料理、好きなことはワインを飲みながらナイターを観ること。

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