【子育てパパママSDGs特集】
食べることで始めるSDGs! 鹿肉をおうちで楽しむことが、社会にも健康にも、食育にも良いだなんて。

ライターの飯田です。
わが家は育ち盛りの小学生男児2人と、これまた少年のような夫と私の4人家族です。
子育てをする上で夫婦で決めた家訓は「幼少期は家族でとことん遊ぶ!」なので、週末のたびにキャンプや釣りなどアウトドアに勤しんでおります。もう二人とも幼少期を過ぎてきているので、そろそろ「遊んでくれるうちは家族で遊ぶ!」に変えないとなぁ、と思っています(苦笑)。

そんな自然が大好きなわが家に、突如ジビエブームがやってきました。

 

害獣の存在とジビエが身近になった、タイムリーな相関関係

登山途中で出会った鹿の群れ、木には食害保護のネットが貼られている

ジビエブームの火付け役は鹿肉でした。
アウトドア友人のつながりで、週末ハンターの方から鹿肉のおすそ分けをいただく機会がありました。ジビエに対しては食わず嫌いなところがありましたが、あれこれ部位ごとに調理して食べてみると、「え?これジビエなの?」「全くクセもないしちょー美味しい!」と、子どもたちも大喜び。ほんのり滋味深い味わいに、家族ですっかりハマってしまいました。

 
一方で、実家で畑をしている友人家族からは「鹿が山から下りてきた」「田畑を荒らされた」という話をちょうど聞いていていて。「そう言えば、登山に行った時に鹿を近くで見たね」「世田谷にも猿が出たんだって!」と子どもたちも身近にあったことを思い出し、自然界の異変や「害獣」という存在を肌身に感じ始めていました。

 
でも「どうして鹿や猪が増えているの?」「鹿たちが増えると、どうして困るの?」「こんなに美味しいのにスーパーで売ってないの?」など疑問が出るわ、出るわ…。私も知らないことばかりなので良い機会だと思って、環境のことや食べること・フードロスなどについても子どもたちと一緒に調べはじめました。

野生の鳥獣によって、農作物の被害が年間158億円…。

農林水産省の統計によると、野生鳥獣による農作物の被害は年間158億円。全体の7割が鹿、猪、猿だそうで、田畑を荒らして育てた作物がとれなくなるだけでなく、森林の木の皮を鹿が食べてしまうことで木々が枯れて土砂崩れの原因になってしまったり、地表の植物を食べ尽くして生態系が壊れたり、被害の深刻さは年々増すばかり。

 
どうしてこんなに増えてしまったのでしょう。

 
いろいろな要因が絡み合っているようですが、ニホンジカに関して言えば、寿命が長く、繁殖率が高い(メスは1歳から子どもを産み、毎年1頭ずつ産む)。温暖化で積雪量も減ったり、過疎化により山と里の方で棲息しやすくなったり、あと生態系のトップに君臨していたニホンオオカミが絶滅したことも、一つの原因と言われています。ハンターも高齢化が進んで減少しているので、天敵がいないのですから増える一方です。これが、いま、日本各地で慢性的に起こっていて、大きな社会問題になっているのです。※詳しくはこちら。環境庁:「いま猟らなければならない理由」より

 

ただ駆除をするのではなく、栄養豊富なジビエとして美味しくいただくには

ロースやモモはローストや焼肉、カツに。カタやスジなどはデミグラスやミートソースに。

生態系の維持や日本の農林業を守るために、しっかりと駆除をしていかなければならない、というのは明白です。とはいえ、人間の都合で「害獣」と呼ばれ、ただ「駆除」するのでは、奪った命に申し訳ない。

 
それに本来、鹿肉も猪肉も美味しくいただけます。野山を掛けめぐったいわば天然のお肉なので、脂肪分が少なくとってもヘルシー。それでいて、栄養価もとっても高いので健康思考の方や、アスリート、ダイエッターからも注目されています。鹿肉においては、鉄分やビタミンBなどが豊富で、貧血症で悩んでいる私にとって最高のサプリメントにも。

 
解決の糸口としても、多くの人がジビエとして美味しく気軽に食べられたら良いのですが、現状の法的な規制や解体の大変さや流通の難しさ、コスト面からも課題が多く、現状、9割が廃棄されているのだそう。なんとも、もったいない状況です…。

 
そこで動き出している地域や企業も出てきました。
「害獣を町の財産に」と岩手・大槌町の若手ハンターが立ち上がり、美味しい鹿肉を販売するため起業。個人向けにECサイトで販売するなど、ジビエで持続可能性を探し始めた事業者もあります。こうした動きを応援する意味でも、私たちがジビエを食べることは課題解決につながると思っています。
※こちらで購入可能です! MOMIJI

子育て世代がジビエを食べてみた方がいい、一番の理由

あばらで個体の大きさを実感し、美しい引き締まったお肉に感謝の気持ちが溢れる。その後、子どもたちと一緒に読んだ「自分の力で肉を獲る」は、ハンターの世界がわかりやすく描かれている。

ジビエを食べれば獣害駆除の応援にもなるし、美味しくいただくことで健康にもいい。すでに良いことばかりですが、子育て世代にはさらにメリットがありました。それは、最高の食育になるということ。

 
ある日、ハンターさんから届いた鹿肉に、何よりも衝撃を受けました。大きな包みを開けると、そこには血抜き処理された美しい、湾曲した大きな「あばら」がありました。

スペアリブとして、部分的には食べたりはしているはずなのですが、なかなかの迫力で、一瞬、怯みました。まな板に乗り切らない大きなあばらを、夫がナイフでひとつ一つバラし、その様子を固唾を飲んで見守っている子どもたち。その時、「あぁ、こうして目の前で見ることって本当に大事だな」と痛感し、「手を合わせて、いただきます」の意味が、スッと腹落ちした瞬間でもありました。

 
スーパーのパック詰めされたお肉しか知らなかった私たちにとって、「命をいただいている」というイメージは、正直、できていませんでした。でもジビエは一つひとつ個性があり、季節感も地域性も味に影響してきます。「生命」を地続きで感じざるを得ませんし、こうして「命をいただいて、自分は生かされている」と、感じることができます。さらに、ジビエを通じて「通常の家畜のお肉も、同じ大切な命なんだ」ということが、本当の意味でわかるようになったのです。

岩手県・大槌町のMOMIJIさんの鹿肉は、クセがなくて柔らかい。好きな部位を手頃なサイズで送ってくれるので、ビギナーでも挑戦しやすい。

 
わが家の場合は少し極端かもしれませんが、それでも野生のジビエをいただくことで、いつもとは違う会話が生まれるでしょうし、問題を知ることが課題解決の一歩につながるので。まずは食べることで始めるSDGs、トライしてみてはいかがでしょうか?

ライター 飯田 りえ
関西の女性誌編集部&MOOK編集部に勤務。とにかく自分で見て、歩いて、聞いて、食べて…… リージョナル誌編集者として7年過ごす。その後、結婚を機に上京しフリーに。雑誌、WEBを中心に幅広く執筆中。小学生2人の男子に振り回されながらも「成長を見届けながらしっかり育児を楽しみたい!」と日々アクティブに活動中。

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