学習指導要領改訂でますます注目される「生きる力」 。スポーツとSDGsの観点から考えてみました!

グローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、また、新型コロナの猛威など、時代はますます予測困難になっています。今回、10年ぶりに改訂された学習指導要領では「生きる力」に重点が置かれました。

「生きる力」って、最近よく聞く言葉だけれど、どんな力?
どうすれば身につくの?

そんな風に思われる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はスポーツとSDGsの観点から「生きる力」について考えてみたいと思います。

そもそも、「生きる力」とは?

時代の変化を前向きに受け止め、人生をより豊かにしていくためにどうすべきか。自ら主体的に考え行動する力が「生きる力」です。

親が子どもに対して願うのは、これからの社会がどんなに変化し予測困難になっても自ら課題を見つけ、学び、考え、判断して行動し、幸せになってほしい…ということではないでしょうか。

文部科学省は「生きる力」を身につけるために次の三つの力(柱)をバランスよく育むとしています。

1)知識・技能(ナレッジ)

「何を知っているか、何ができるか」という部分。それぞれの教科で学ぶ内容について基本的な知識・技能を身につけながら応用できるようにしていきます。

2)思考力・判断力・表現力など(インテリジェンス)

課題や問題を見つけたときにそれを定義し、解決方法を探して計画を立て実行し解決につなげていく力。論理的に考える力だけでなく、仲間と協力しながら問題に取り組む力も含まれます。

3)学びに向かう人間性など(マインド)

広い意味での人間教育の目標。多様性を理解して仲間と協力する力や、自分の感情をコンロールする力、他者への思いやりや優しさなども含まれます。

色々な舞台を経験し、学びかがら成長する

ここからは、生きる力を育むために不可欠な〝体験〟ついて考えていきたいと思います。今回は野球を一つの例に、私が先日出席した『AIG×MLB CUP2021※ 』特別プロジェクトのオンライン記者会見のようすと合わせながら綴っていきます。

※「AIG」×「MLB CUP2021」
次世代を担う野球キッズに夢を与え、野球人口拡大につながる普及プログラムを創る目的で創設されたMLB CUP。特別スポンサーのAIGとメジャーリーグベースボールジャパンが開催し、リトルリーグに参加する4年生~5年生を対象に予選大会を実施、決勝戦は東北復興の一端として石巻市で行われる。

左から元MLBプレーヤーの斉藤隆氏、AIGジャパンホールディングス社長ジェームス・ナッシュ氏、石橋貴明氏

今回の会見では、AIGジャパンのナッシュ社長を囲み、元MLBプレーヤーの斉藤隆さん、とんねるずの石橋貴明さんが野球をテーマに子どもたちへの熱い想いを語りました。学童野球から高校野球までを振り返りながらチームスポーツを通じて得た経験も披露されたのですが、その中で、私は石橋貴明さんさんの「子どもは色々な舞台を経験して成長する」というコメントが非常に心に残りました。

子どもがよちよちと歩き出した頃、前を見ているようで見ていないわが子を追いかけながら、私はよく声をからして叫んでいました。親は子どもに危険がないように、やろうとしていることがうまくいくように、あれこれと教え、知恵を授けようとします。そして、子どもはいつしか親の手を離し、ひとりで歩むようになります。

子どもの歩む道はずっと平坦とは限らず、親が常に先回りして、つまずきそうな石をのけ、高い山だから、深い崖だからと行く道筋を示し続けるわけにはいきません。

スポーツに限らず、いろいろなことにチャレンジし、いろいろな仲間と出会うことで経験していくことはたくさんあります。何であれ体験する機会をたくさん作ってあげること。舞台に立つ経験、つまりは緊張を伴うような経験もさせてあげることが大切ですね。

いま頑張っていることは将来必ず役に立つ

会見での斎藤隆さんの言葉をご紹介しましょう。

野球ではない何かを選んでも今の努力は将来必ず役に立ちます。石橋さんもずっと野球をやってきたけれど、プロ野球選手になったわけではない。彼がエンターテインメントの世界で生きる上で野球を通じて学んだことや、当時の仲間との絆が支えてくれたはずです。今、体験していること、頑張っていることは、ずっと先の人生に役立ちます。

斉藤隆さんの言葉には、「あきらめずに前に進んでほしい」という想いがこもっていました。ずっと後になって「あの時の経験が今に活きる」と思う時がきっとくるはずだ、と。

子どもの成長過程では、うまくいかないこともあり、理不尽なことや納得がいかないけれどやらざるを得ないことも出てくるでしょう。努力しても結果が出ないことも、努力していない風に見える相手が自分より優れていることも、いつか目の当たりにするでしょう。挫折をすることもあるかもしれません。

「生きる力」は何かを誰かと共に体験する中で自然と子どもが蓄えていくものです。スポーツで得る経験はもちろん、子ども同士の遊びやケンカからも多くのことを学びます。それらを積み重ねていく中で、自分の気持ちと向き合い、感情をコントロールできるようになり、自分の意思を伝えられるようになっていくのですね。

「他者と共に」、「他者への寄り添い」が、生きる力を強くする

最近SDGsについて耳にすることが増えました。持続可能な開発目標、貧困をなくそう、ジェンダー平等を実現しよう、質の高い教育をみんなに。理想に向けた、いくつものめざす目標が掲げられています。

スポーツ界では「グラスルーツ※」という言葉を聞く機会も増えています。「年齢・性別・障がい・人種に関わりなく、誰もが、いつでも、どこでもスポーツをできるようにしよう!」という発信はSDGsにも通ずるのではないでしょうか。

※grassは「草」、rootsは「根っこ」という意味で、日本語では「草の根の運動」「みんなの運動」などと訳されています。

“野球” と聞くと、なんとなく「男の子のスポーツ」というイメージがありますが、グラスルーツを広げていく上で、ジェンダーニュートラルは大切な視点です。AIG×MLB CUP2021プロジェクトでも「野球キッズ」とすべての子どもたちに向けて発信され、これまで慣例的に使われてきた「少年野球」という言葉は排除されていました。

今ではリトルリーグでも女の子たちが活躍していますが、それが普通になっていくことや、少女野球がもっと広がるべきというのは、巨人軍の原監督も提言していることのひとつです。「ジェンダー平等」というとそのちょっと遠く感じる方も、こうして見てみると意外と自分の近くにジェンダーの問題はあるのですね。誰もが一緒にスポーツを楽しめるよう、身近なところからアクションしていきたいものです。

最後にAIGジャパンのナッシュ社長のスピーチの一部をご紹介します。

私たちはAIG×MLB CUP2021プロジェクトを通じて、今後も東北の皆さんに寄り添っていきたいと考えています。子どもたちとその成長を見守る保護者や指導者に寄り添い、力になりたいのです。

ナッシュ社長は会見中、ときに東日本大震災の話に触れながら、繰り返し「寄り添う」という言葉を使いました。「寄り添う」という言葉には、「誰かのすぐ近くにいる」という意味の他にも、「相手の気持ちに心を寄せる」、「共感する」という意味もあります。

私はこの「寄り添う力」がSDGsの推進には欠かせない気がしています。相手の気持ちになって考えること、優しい気持ちで共感すること、今、コロナ禍の中で、東日本大震災から10年という節目を迎える中で、改めて「寄り添うこと」を考えるタイミングがきているのではないでしょうか。
そして、それが、生きる力にもつながる。そんな風に感じてなりません。

ライター 大橋 礼
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。

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