これからの時代に生きる子どもの心を育てる、「自由な時間」のつくり方

「Five Keys(こども成功塾)」 代表の井上顕滋です。私はこれまで脳科学や心理学を活用し多くの企業経営者・リーダーの育成事業をしてきた中で、「どのように育てられてきたか」ということが大きく影響すると考え、子どもの教育事業も行っています。

緊急事態宣言が解除され、子どもたちの学校や習い事が再開されました。子育て熱心なママは、学校から習い事までを走り切る、充実した日々に。子どもと長く一緒の時間を経て、これから子どもの教育をどうしていこうか迷っているママも、新たな子育てをスタートするにはぴったりのタイミングだと思います。世の中の働き方や仕組みが大きく変わる今、つまり子どもたちの未来において必要な力が変わる今。改めて、みなさんが実現できる子どもの教育の「バランス」をご提案します。

成功する大人の条件にもなる、「習い事と自由な時間のバランス」

緊急事態宣言下では、仕事との両立に苦労したという働く親たちの声がありました。また、子どもと時間を過ごす、という貴重さに気づいたという声も多数聞きました。多くの親にとってこの期間の子どもとの日々は、めまぐるしいものだったと思います。そのなかで多くの方が、習い事をはじめ子どもの学びや成長について、何が必要かを考えていらっしゃると思います。そのような姿勢や日々の行動は、子どもの教育に携わる人間として、ほんとうに尊敬しています。特に、自粛生活の中で今までよりもたくさんの子どもの遊び方や学び方などに触れたと思います。教育熱心なママも、不安をお持ちのママも、「これからこうしよう、こうしたい」と思いを新たにしているのではないでしょうか。

私は子どもの教育に関わる財団を主宰しています。その中で子どもをもつ親への豊富な指導経験から今ママたちにお伝えしたいことは、「習い事と自由な時間のバランス」の重要性です。

 
 
突然ですが、みなさんに質問です。

「活躍している大人」とは、どんな人でしょうか? 「周囲が認める成果や結果を出している人」をイメージする方が多いかもしれませんね。なぜなら、成果や結果というのは、多くの人からの支持や信頼はもちろん、その人の能力によって生み出されるものだからです。

実は、その能力には、「習い事と自由な時間のバランス」が大きく影響しています。子どものころに「神童」と呼ばれ、超難関大学を卒業し大企業に入社した人が、周囲とのコミュニケーションがうまく取れずに悩んだり、思うような成果が出せず自信を失うケースがあります。このような人は、「バランス」を欠いていた可能性があるのです。

 

これは少し極端な事例ではありますが、本当に活躍している人は、成果を生み出すための能力を一定以上のレベルでバランスよく持っていますし、成功者と呼ばれる突き抜けた人は、人格を含めたそれらの能力が高いということは申し上げるまでもありません。これまでの28年間の経営経験や、今までお手伝いをさせていただいた多くの企業経営者との関わりからも、それらは成功の必須条件とさえ思っています。この必須条件である能力に「習い事と自由な時間のバランス」が少なからず影響しています。

人間の脳の神経系は12歳までに100%つくられる?

脳科学の発達により、脳の神経系は12歳でほぼ100%完成するということがわかってきました。この脳の発育と連動して考えるとすると、デッドラインが小学生のうちになり、特に低学年が大事なのです。つまり、中学生以降、成長してしまってから気付いて鍛えなおすのは、なかなか厳しいものなのです。

大人になってからこれらの基本能力を伸ばすことが難しいのは言うまでもありません。逆に、勉強などの知識や技術は社会人になってからでも大きく伸ばすことができます。

親が子どもに対して何を願うか。それはこれからの人生が幸福で、経済的にも人間的にも豊かになることだと思います。しかし、子どもの未来を豊かにしてあげようと、毎日子どもの時間を習い事でいっぱいにしてしまうと、その願いから遠のいてしまうかもしれません。

内閣府の特別機関の一つである、日本学術会議による『我が国の子どもの成長環境の改善に向けて』という調査でも、こう結論づけているほどです。

1)遊びを通じての身体性、社会性、感性、創造性の開発チャンスを失っている。もっと外で過ごす時間、外遊びの時間を確保できるよう、学校でも家庭でも生活指導がなされるべきである。
2)今日の子どもの特徴といわれる対人関係能力やコミュニケーション能力の欠如、集団不適応、規範意識の低下も、実は子ども時代の仲間集団経験が乏しいことによるのである。仲間との集団遊びの経験が乏しいために対人関係の能力を高めていく機会がなく、そのためにコミュニケーション能力は乏しく、集団のルールを体得する機会もないままに成長する。

ルールがないなかで育む、「今だけ」身に付く3つの能力

特に影響が出るものが次の3つです。

  1. コミュニケーションの力
  2. 自己管理・自律の力
  3. 自ら考える、発想する力

もちろん今行っている習い事でも身につけられることもあると思います。そのような人間力を大切にしている指導者もいます。しかし、習い事に加えてさらに、『意図した自由な時間』を設けて欲しいのです。

その理由を説明します。

習い事は、大人がつくったルール、種目や科目のルールのうえでの学び

たとえば、ピアノの習い事に時間通りに行く、先生の言うことを聞く、楽譜どおりに上手に弾く。これらはすべて大きな学びになり、ピアノの習得を通じて粘り強さや、やり切る力、工夫をする力なども身に付くということは言うまでもありません。しかし、ここには大人が考えたルールという目には見えない枠組みが存在します。

ルールがないなかで、子ども自らがルールをつくり工夫をして学ぶこと

友だちと自由に外で遊んでいる、ご自身の子どもの頃を思い出してみてください。自由に遊ぶ時間、子どもは「どうやって遊ぼうか」「何をしたら楽しいか」を考え、自らの体験をつくり出しているのです。

 

特に、子どもが数人で公園や野原に遊びに行く。これは絶好の学びの機会です。

  • 子ども同士が「何をして遊ぶ」、「どこに行く」と考える。(思考・発想力)
  • 複数の子どもたちの間で、話して折り合いをつける。(コミュニケーション能力)
  • 主張もすれば、遠慮もする。(コミュニケーション能力・空気を読む感性)
  • 自然のなかでは、あるものを使って遊ぶ、探す、挑戦する。(思考・発想力・勇気)
  • 好きなことに時間を忘れて没頭する(集中力)
  • 喧嘩をする、謝る(体験からの学び・感情のコントロール)
  • 自ら時間を決めて遊びをやめ、帰宅する。(自己管理能力)

 

これらをたくさん経験することで、確実に成長しますが、逆に習い事にこの思考力などの訓練を委ねるのは少々もの足りないと思われます。なぜなら、「何について考えるか」、のお題も、答えも決まっていて、「大人の管理のなかでの自己管理」が習い事だからです。

これらは、限定された思考力であり、ある意味コンピュータの得意分野です。これからAIなどに多くの思考や作業が置き換えられていく時代において、必要とされる思考力や発想の自由さを身につけるには、「自由な遊び」の方が向いています。

 

つまり、次のふたつのバランスが、これからの時代に生きる子どもたちに必要な力を育むと考えています。

  • 必要な知識や技能を身に着けるための習い事
  • コミュニケーショ能力や自己管理能力、そして、これからの時代に必要な考える力を身につけるための「自由な時間」

習い事過多には要注意! 習い事と自由な時間のバランスが、未来の子どもの力に

習い事が「過多」となるような時間配分というのは、「知識や技術の習得に偏ってしまう」、「大人の管理下の自己管理や思考にとどまってしまう」というネガティブな側面も存在するということを認識する必要があるのです。教育熱心な方ほど、陥ってしまう罠とも言えるかもしれません。子どもの未来を案じるからこそ、みなさんにはご注意いただきたいです。

 

自由な時間の与え方については、3つのことに注意してみてください。

1.無駄な時間は、有益な時間だと思い変える

多くの親が「無駄」だと思っている、子どもが友達と外で遊んでいる時間は、前述のとおりとても有益、むしろ子どもが幼いうちは優先すべき時間なのです。いままで先入観で「無駄」と思っていた時間を、「有益」と書き換えてください。子どもに怒りそうなときに、思い出してみてください。

2.晴れた日には外遊び

特に虫取りなどは、発育に大きく寄与すると思われます。

<外遊びのルール>
・公園や山や原っぱなど、ルールまで決めて遊ばせるものが「ない」場所
・友達複数人、できれば歳の違う友だちも

3.自由な読書、自発的な勉強(主体性・自己管理)

象徴的な例として外遊びをあげましたが、皆さんが普段から大切にしている読書や勉強でも、自主性に任せる「意図した自由な時間」をつくってみてください。

 

子育て熱心な読者の皆さんだからこそ、バランスを大切にして欲しいと思っております。大切なのは、大人になったときに幸せで豊かな人生を送ることができるように育ててあげることです。人生を左右する重要な基礎力は、子どもが小さいうちにこそ身につけさせてあげる必要がある、という認識を多くの人にお持ちいただきたいですね。

Five Keys(こども成功塾) 井上顕滋
「Five Keys(こども成功塾)」代表。一般財団法人日本リーダー育成推進協会、代表理事。リザルトデザイン
株式会社 代表取締役。経営者として28年、人材育成コンサルタントとして16年(リザルトデザイン株式会社)、自社およびクライアント企業の経営者や社員の育成に従事。自身の子どもが望む成功と幸せを手にするための教育を模索するなか、自らが企業様から非常に高い評価を得てきた最先端の脳科学や心理学を活用した人材育成の手法の活用で、理想とする教育が可能であるということに気づく。大人に大きな成果が出る内容を、驚異的な吸収力を持つ子どもの頃からトレーニングすることを企図し、2011年12月にこどもの教育事業も開始。
HP:「Five Keys(こども成功塾)」 

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