昭和の母ちゃんと考える共働き夫婦の家事育児分担。「わが家流」をつくるには?

家事や育児の分担は、共働き夫婦にとって悩ましい問題です。今回の記事では、家事・育児を夫婦の得意分野に応じて役割分担しているママと、「男子厨房に入るべからず」で30年間過ごしてきた昭和の母ちゃんのライフスタイルを比べながら、永遠のテーマ「家事分担」を考えていきます。

「男子厨房に入らずですって!?」と眉をしかめた人も多いかもしれません。すみません、これ、私の話です。「そんな古い考え方、ありえない!」と面と向かって言われたこともありますが、結論からいえば、夫婦の数だけ家庭の形がある、と思っています。家事や育児の分担方法(そもそも分担する? しない? も含め)も夫婦それぞれなのです。

あなたにとっての、ありたい夫婦の形とは……!? 一緒に考えてみませんか。

互いの適性に合わせて分担! 松浦流の家事育方法

お金のこともクルマのことも、基本的に主導権をにぎっているのは私です。私がファイナンシャルプランナーということもありますが、直接お金が関係しない車選びからディーラーの交渉まですべて自分で行っています。いくつもディーラーをまわり、知識があってきちんと話を聞いてくれる人を見つけています。ムダなものを売りつけないとか、やりとりの中で営業マンの資質を見極めながら交渉しています。

IDOM社による「ママたちのクルマ事情」座談会(後編)で、車の購入に関してこう語ったのが松浦さんです。私は漠然と「車やマイホームみたいに大きな買い物は夫が主導で行うもの」と思っていたので「すごいなぁ、奥さんがやるんだ!」と思いました。

地元信用金庫から信託銀行に転職し、ファイナンシャルプランナーの資格を生かしてフリーで活動している松浦さんに、家事や育児の分担についても伺ってみました。

男性の育休も増えてきたけど、昼間に公園でパパが子どもとお散歩していたら、あの人仕事してないらしい、みたいに噂されちゃう。女性自身が意識せずにお父さんは外で仕事をするものと決めつけていて、あら、パパが平日なのにいるわ、どうしたのかしらねと噂話になってしまう。日本にはまだそういうところが残っていてすごく違和感を覚えるんですよね。

と松浦さんは首をかしげました。

車の購入で私が主導権をにぎっているのも、私の方が仕事で商談や交渉の経験を多く積んでいることや得意だという認識があるからです。それに何より、私は商談をある意味ゲーム感覚で楽しめる部分もあって……(笑) 逆に、夫は仕事でも自ら交渉を仕掛けに行くことがなく駆け引き自体苦手。“適材適所” という意味でも、私がフロントに立つのがとても自然なんです。

気負いなく答える松浦さんの話を聞きながら、私とはまったく違うなとも思いました。

〝男子厨房に入るべからず〟でも結果「家事育児分担してきた」わが家流

私は「男子厨房に入らべからず」をずっと守ってきました。重いものは男子が持ってほしいし、電球の交換やWi-Fi設定するのは夫だと思っているし、食事をつくり冷えたビールグラスをとりだし「お疲れさま!」と注ぐのは、私の役目だと思ってやってきました。

「男子厨房に入らず」の話でよく勘違いされるのですが、これは夫の考えというよりも私の好みなのです。単純な話で「私は男性が台所でご飯作ってる姿が嫌い」で、好きなタイプは「おーい、メシ!」と呼ぶような男性だからです。さらに料理が趣味なくらい好きだから、喜々として夕飯を作ります。夫には私の城に一歩たりとも入ってもらいたくない。だから「ビール!」と言われれば「はいはい」と冷えたグラスとビールを持って飛んでいきます。

 

子どもの年齢や夫の仕事など環境が変わるたびに、いろいろなやり方で家事と育児、そして自分の仕事をこなしてきました。男子を厨房にいれませんが、夫も長男も洋服やジーンズが大好きなので、勝手に自分で自分のものを洗濯しています。私のものは洗ってくれません……

面倒くさがりの私は、シャンプーの詰め替えをしません。たった5ミリ残っていれば水で薄めて使い、次の人が「きっとシャンプーいれてくれるはず!」と思って待ちます。息子はシャンプーがなければ石けんで洗い、耐えきれない夫がブツクサ言いながらも補充しているのがわが家の慣例となっています。

 

夫婦で同じ仕事をしていた時、私が深夜まで会社に残り、夫が先に帰宅し子どもの面倒を見ていた時もあります。帰宅すれば出前の器はテーブルの上に置きっぱなし、脱いだ服も散乱したオモチャもそのままで、父子は夢の中。育児の分担などと思う暇もなく「まぁ子どもにご飯食べさせただけでもマシか」と、片付けはまた翌朝考えようとベッドに倒れ込みましたっけ。

あの時、結局だれが片付けたのだろうと思い出すと、耐えきれなくて、眠気と戦いながら朝出勤前に足で蹴飛ばしながらオモチャを追いやり、出前の器を洗って外に出した記憶がうっすらとあります。

 

やれることはやる。好きなことは徹底してやる。嫌なことは誰かがやってくれないかな~っと様子見する。誰もやってくれなかったら、耐えきれなかった人がやる、分担するなんて意識もなかったけれど、それが「わが家のルール」で、今もそうです。そしてなんだかんだと不都合はありません。

それぞれの家庭にそれぞれのやり方があるはず

松浦さんの話に戻りましょう。彼女は「適材適所で家庭を運営している」と家事分担の質問に答えています。座談会の発言「基本的に主導権をにぎっているのは私」だけを切り取ると、なかなかパワフルな女性に思えます。でも実際に話を聞いてみると、家のことや育児について、とても上手に分担しているようすが伺えました。

「夫は子どもと一緒になって遊ぶのが上手。なのでそこは夫にお任せし、私は夫のやり方にほとんど口を出しません。夫も、私の得意な分野については必要以上に介入してきません」と、相手に任せる以上、干渉せずにしっかりとした距離を保っているようです。

 

ラシクの記事で「ワーママのモヤモヤ語ります! 旦那さんとの関係や分担について」の中に、「私はやっぱり夫を褒めるようにしました。どう考えても私の方が家事をやっているんだけど、とにかく『ありがとう!』『やっぱりスゴイね!』を1年間言い続けたら、最初は『俺だと泣いちゃう』とか不安がっていたのが、自信をつけてくれました(笑) 最近は私たちが寝ている間に朝ごはんを作ってくれたりします!」と参加者のひとりが語っています。相手を認め、褒めて、おだてて(?)家事を分担してもらう。それもひとつの方法ですね。

 

パナソニックの「UPLIFE」に最近掲載された「家事分担をフラットに考える同性カップルの家事事情」も興味深い内容でした。「家事は好きなことを自然にするのがいい」「パートナーの癖や習慣を認めると家事は楽しくなる」という発言にはうなずきました。

 

さまざまな立場の人を取材、座談会の記事などを読んで分かることは、「ひとつ屋根の下に暮らす相手」とどう生活を築くかは十人十色、千差万別だということです。

私と松浦さんは両極の「ライフスタイル」のようです。でも考えてみれば違っていて当然です。なぜなら、私と松浦さんは違うし、夫も違うし、子どもの年齢も違うし、環境も仕事も違う。私とあなたも違う。家事分担も男性の育児参加も「こうするべき」も「こうあるべき」もないのです。だって、それぞれ違うのですから。

「こうあるべき」から離れて自由に生活を設計しよう

「女は家庭、男は仕事」と断定することに異議を唱えるのはわかります。でも、男も女も仕事をするべきだと断定するのも違和感を覚えます。「共働きすべき」と断定したら、「男も女も料理を作り掃除をするべき」と決めつけたら、それは「こうあるべき」と押しつけてきた古い時代と結果、同じことのような気がしてなりません。

「女は家庭、男は仕事」という考え方が古いのではなく、「女は家にいるべき」とすべての女性をひとくくりにして断定したことが古いのです。「女性」という枠ではなく「ひとりひとり」で見なければならないと思いませんか。家庭にいたほうが能力を発揮できる人もいる。その逆もしかり。男性が育児と家事をし、女性がバリバリ働くのもありならば、専業主婦が家を守るのだってありなんです。

「わが家流」は試行錯誤でつくりあげていけばいい

仕事とちがい、生活には「あいまい」なものがたくさんあります。これは私、これはあなた、と分けていたら100も200も細かく分担しなくてはなりません。

そして生活はとても「複雑」で「常に変化する」ものです。保育園のお迎えは夫の役目、と分担していても、急な残業もあるでしょう。宿題のチェックはママの役目にしていても、揚げ物をしていたら目を離せません。手があいていたら夫が見るでしょうし、夫の帰宅が遅い日なら「ええい、今日は無理! 朝見ておくから」こんなことは日常茶飯事です。

その時その時で状況は変わる以上、厳密に分担などできないし、決めたところで守れないから苛立ち、ケンカにもなるでしょう。

だから、あなたの家のやり方でいいのです。臨機応変でいいのです。壁にあたったら、再び「違うやり方」を模索して、試していく。試行錯誤とケンカを繰り返しながらも「ふたりにとって心地よいこと」を見つけていけばいいじゃありませんか!

 

それでもうまくいかないことも、相手に対する怒りがふくらむことだってあったとしても、いなして、かわして、今日1日を過ごしていく。こだわりすぎず、妥協しすぎず。私もあなたも、きっとやっていけます。折れそうで折れない、しなる柳のように。そうやって夫婦と子ども、家族で積み重ねいく歳月があなただけの「わが家流・家事育児のやり方」を導き出してくれるはずです。

常に葛藤あり! だけど、私たち女性は強く、しなやかにやっていこうではありませんか。今年、結婚30周年を迎える昭和の母ちゃんからの提案です。

ライター 大橋礼
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。

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