救急車を呼ぶべき? 子どものケガや病気で、迷ったときに相談できるダイヤル「♯8000」
突然の子どものケガや病気で「救急車を呼ぶべき?、大げさすぎかな?」と悩んだことはありませんか?
私はあります。
いつも元気な三女が4歳のころ、急に「おなかがいたい」と言い出したことがあるのです。あいにく日曜で近くの病院は休診、悩んだ末に救急車を呼んで、近くの救急病院に。
しかし救急車の車内で具合が良くなり、診察のころにはすっかり回復。「本当に痛がってたんです」とフォローして先生に苦笑いされてしまいました。
何ごともなく済んだのは何よりでしたが、恥ずかしかったし、救急医療インフラのムダ遣いをしたなと反省しました。
前置きが長くなりましたが、当時の私が知っていたら本当に役に立っただろうサービスをご紹介します。それは「小児救急電話相談サービス」です。
小児救急電話相談サービスとは?
小児救急電話相談サービスは「♯8000」に電話をかけると、都道府県の相談窓口につながり、小児科医師や看護師が相談に乗ってくれるというもの。
発信は携帯電話からでもOK(日本国内限定です)。
小児科医が出るといっても、電話相談なので「診断」はできません。でも「そのくらいなら自宅で様子を見てみましょう」とか「病院へ行った方がいいですよ」などアドバイスをしてもらえると安心ですよね。
さらに応急手当の方法や、救急車を呼んだ方がいいかの目安も教えてくれるので、私のように「大丈夫だと思うけど念のため救急病院へ」というパターンは減らせそう。
対応は365日ですが、都道府県によって受付時間帯が違います。全国の実施状況がこちらのページでチェックできます。
子どもの症状から対処方法がわかるサイト
さらにもうひとつ、子どもが病気やケガをしたとき、自宅で様子を見るか、自家用車などで念のため病院へ行くか、急いで救急車を呼ふのがいいか、判断の参考になるのが「こどもの救急」です。
対象は生後1ヶ月~6歳。日本小児科学会の監修です。
サイト左のメニューから「発熱(38℃以上)」「けいれん・ふるえ」「吐き気」「せき・ゼェゼェする」「腹痛・便秘」ほか、子どもの症状を選んでクリックすると症状に応じたチェックリストが表示されます。
ここで当てはまる症状をチェック、最後に「結果をみる」をクリックすると対処方法が表示されます。
「救急車で病院に行く!」となった場合は、119番の電話のかけ方、救急車を待っている間にすることなどが表示されるのもとても親切。
さらに、1.家を出る前に火元を確認! 2.戸締まりを忘れずに! といった注意までしてくれます(たしかに、子どもの具合に気をとられて火の元や戸締まりなど忘れてしまいそうですよね)。
子どもの具合が悪いとあわててしまうのは仕方のないことですが、少しでも知識があったほうが何かと安心です。
いざというときだけでなく、普段からこういったサイトを見て学んでおくことをおすすめします。
- ライター 曽田 照子
- 書籍、広告、WEB、フリーペーパー、情報誌など、多彩な媒体に執筆。
著書
「ママが必ず知っておきたい!子どもに言ってはいけない55の言葉」メイツ出版
「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたとき読む本」中経の文庫
「お母さんガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気を失う言葉66」学研パブリッシング等