スマホやタブレットって子どもにどういう影響があるの?
便利だけれど安易に与えていいの?
もはや生活になくてはならないスマホやタブレット端末。子どもにとっては「生まれたときから当たり前にある」存在。なんとなく使わせはじめ、いつのまにか子どもが操作を覚えて、気がつくと大人より上達してしまっている、というご家庭も多いのでは?
スマホに触れる機会が増える一方で、子どもに与えるのはよくない、というご意見も。
実際のところどうなのでしょう?
スマホは子どもの発達に悪影響?
子どもの発達とスマホやタブレットの関係については、まだ研究中で専門家も意見が分かれるのだそう。こんなに身近な存在なのに、私たちが手にするようになってからまだ数年しかたっていないんですよね。
現時点でよく心配されるおもな悪影響は以下の7つです。
【1】視力
子どもの目は発達途中で刺激に弱いため、大人より影響を受けやすいのだそうです。
同じ画面を見続けることでピント調整機能の発達を阻害する、また画面から出るブルーライトが網膜や角膜を傷つける恐れがある、などが言われています。
【2】コミュニケーション能力
生身の人間との積極機会が減って、人の感情を想像する力や社会性が育たなくなるという意見があります。
【3】睡眠
眠る前にスマホやタブレットから出る光を浴びると、眠りが浅くなったり、不眠になったりといった可能性が高くなるそうです。
【4】体力
スマホやタブレットに夢中になって、体を動かすことや外遊びの時間が減るという見方もあります。
【5】電磁波
電磁波の害については、すでにあちこちで言われていますが、スマホやタブレットからも電磁波が出ているそうです。
【6】悪質サイト
子どもが勝手にいじるうち、いつの間にか悪質サイトに…という危険もあります。
【7】依存の危険性
スマホ依存症、ネット依存症などになると上記【1】~【6】の影響がさらに深刻に。
上記のような危険性があるため、専門家の多くが子どもには(なるべく)スマホやタブレットは使わせない方がいい、もし使うとしても時間を制限した方がいい、という見解を持っているようです。
スマホ・タブレットを使わせるなら
影響が心配されるからといって、使うのをやめてしまうのは現実的ではないですし、スマホやタブレットも悪いことばかりではありません。教科書のデジタル化なども検討されていますので、今後使う局面は増えてくるでしょう。
写真や動画を再生して子どもと思い出を語り合ったり、ママが子どもの頃に読んだ絵本をアプリで再生できたり、遠くに住むおじいちゃん・おばあちゃんとテレビ電話で話したり、といった生活を楽しく豊かにしてくれる使い方もできるでしょう。
適切に使えすれば、子どもの知的な発達によい影響がある、という研究結果もありますし、現段階では、タッチスクリーンが小さな子どもに悪影響を与えるという証拠はありません。
ほどほどの距離を保ち、節度を持って使わせるならば、問題になることはなさそうです。
使わせるなら、時間を30分程度にする、親が見ているところで使わせる、バーチャルな世界よりリアルな体験を充実させるなど、子どもがスマホ中毒に陥らないようコントロールしつつ、便利につきあっていくのがいいのでしょうね。