ママに大人気「バースデープランナー」仕掛け人に聞く
走り続けてきたワーママ人生と子どものこと

ラシク・インタビューvol.51

日本バースデープランナー協会理事 吉田 采都子(さとこ)さん

誕生日は何度迎えても特別な日。歳を重ねても「お誕生日おめでとう!」の言葉は嬉しいもの。そして親になると我が子の誕生日というものは、その子と共に歩んできた日々のスタート地点という特別な位置づけになります。そんな大切なお誕生日をオリジナルにすてきにプロデュースしてくれるのが、日本バースデープランナー協会のバースデープランナー。この協会を立ち上げた吉田采都子さん(長男・大学1年生、長女・小学5年生)に、事業に込める思い、まだ「働くママ」のロールモデルが少なかったころから子育てと仕事をどのように回してこられたかなどを伺いました。

オリジナルのバースデーパーティーをプロデュース!
「日本バースデープランナー協会」が生まれた道のり

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ラシク編集長・宮﨑(以下・宮﨑):まず、「日本バースデープランナー協会」が誕生した経緯について教えてください。

吉田さん(以下・敬称略):最初からバースデープランナー養成事業を考えていたわけではなかったんです。まず、2012年8月に、「バースデーバンク」というパーティーグッズ販売サイトを立ち上げました。サイトを立ち上げたころ、購入者の方から、「グッズの買い方や選び方がわからない」「飾り方がわからない」という声がとても多かったんです。そこで2013年の10月にパーティーアレンジの講座を開催したところ、すぐに定員が埋まりました。そしてグッズの購入に関して3~4ヵ月悩んでいたような方が、講座を受けると迷わず購入して下さるんです。そんな様子を見ていて、「使い方など“知識” “経験”の問題」と感じ、バースデーグッズやパーティーのプランニングに関する知識を体系化し、資格として確立させようと思いました。講座に通ってくださる方々の、もっと知りたい・楽しみたい・教えたいという気持ちに後押しされ、日本バースデープランナー協会を設立しました。

そもそも、なぜバースデーにまつわる事業を始めたかというと、私は前職でリクルートライフスタイルの月間無料クーポンマガジン「ホットペッパー」に創刊から11年間携わっていました。そこで「(担当エリアだった)銀座のような敷居の高いお店の多いエリアで“お誕生日パーティー”のニーズが非常に高い」ということを体感していたんです。その頃の仕事を通じてお世話になった方に「誕生日にまつわる仕事をしてみないか」と声をかけていただいたことが、事業立ち上げのきっかけになりました。

宮﨑:バースデープランナーという資格に、どんな思いを込めていらっしゃいますか?

吉田:プランナーの皆さんには、何よりも「主役を笑顔にさせる」ことを一番に考えてほしいですね。「ゲストを喜ばせる」ことに気持ちが偏ってしまうと、自分のアイデアや技術やセンスを「見て見て!」という感じになってしまいがちです。そうではなく、例えばプランナーさんにプランニングしてもらったバースデーパーティーを経験した主役の子が5年後に、「自分のために家族はこんな企画をしてくれたんだ」と覚えていて、さらにいつまでも記憶に残るような、そんなパーティーをプランニングしてほしいです。

宮﨑:どんな方がバースデープランナーの養成講座を受けに来るのですか?

吉田:シンプルに、「子どもの誕生日をすてきにお祝いしたいから受講したい」という人がとても多いですね。ベビーマッサージの講師をされている方などで、自分の講座に参加している赤ちゃんのパーティーを開催するために受講される方もいます。「受講したいけれど私はセンスがないから……」と躊躇される方もいるのですが、「技術が第一ではなく人を喜ばせたいという気持ちがあると自然にセンスは上がるもの!」というお話をするとホッとして受講されて、「受講してよかったー!」という方も多いですね。

事業は最初から順調だったわけではありません。それこそ最初のうちは、友だちの友だちを紹介してもらう紹介営業のような形でつないでいました。軌道に乗り始めたのは、開始から1年半後ぐらいですね。スマホの普及が大きかったです。「リア充」ならぬ「フォト充」が重視されるムードが高まる中、バースデーパーティーの写真は、アイキャッチが高くて共感しやすいのでしょうね。現時点で、600人ほどの方が、バースデープランナーのレッスンを受講しました。育休ママたちの「学びたい」気持ちを応援するとともに、子育て専業ママも子育て以外で活躍できる場を提供していきたいです。

プランナーには、依頼者の望む形のパーティーを通して出会いの場を提供し、人と人をつなげるという役割があります。そして、「人を喜ばせたい」という思いが共通のプランナーたちは、自身たちの横のつながりも広くて強いんです。養成講座を修了してもレッスンに来る方も多いので、継続レッスンを提供したりしています。今後はプランニング大会のようなものも企画していきたいですね。

働く母親のロールモデルがいなかった時代
身内や友人に助けられて乗り切った

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宮﨑:現在、お子さんは大学1年生と小学5年生。バースデー関連事業を始めるまでは、どのようなお仕事を経てこられたのですか?

吉田:独身時代は、求人誌営業、外資系化粧品会社、派遣スタッフ、インポートランジェリー販売、インポートランジェリーバイヤ―と7つの会社を経験しています。なぜそんなに転職を繰り返したかというと、もちろんそれぞれの職場で仕事のノウハウや経験など大きなものを得てきましたが、シンプルに「もっと自分の強みを生かせる場」を常に求め続けていたからです。

ヨーロッパ出張もこなし、「天職はこれだ!」と思ったランジェリーバイヤ―として脂の乗っていた時期に第1子の妊娠がわかりました。「長男のお嫁さん」だったこともあり、いったんは完全に仕事を辞めました。でも、やっぱり働きたかったんです。でも、働いていないと保育園には入れない。そこで、まずは夫が出勤するまでの時間を使い、早朝のファミレスのバイトから仕事を再開しました。仕事に向かう時は、戦闘モードのテーマ音楽が頭の中に鳴り響いていましたねえ。家事育児をきちんとすることが働くうえでの条件で、「念書」も書いたんです。結構いくつも破ってしまって夫からブーイングも出ましたけどね(笑)。

宮﨑:采都子さんの中には、「まずは働いてみる」という前提があったんですね。

吉田:その後、リクルート時代のマネージャーに声をかけて頂いて、「業務委託」「子連れ出社OK」という条件で、営業所での仕事をスタートしました。子どもが1歳半の時で、今で言う子連れ出勤ですね(笑)。月に1回の出社でいいと言われていたのに、仕事ができるのが嬉しくて毎日会社に行っていました(笑)。

その後、息子は保育園に入れることになったのですが、その頃「私が私の街を元気にする」というリクルートライフスタイルのホットペッパー事業の創刊に伴う社員募集の広告を見つけたのです。もう身体に電光が走ったように「これなら絶対いける、私にしかできない!」と感じました。そこで異動をお願いして、立ち上げから携わることになったのです。

この頃からしばらくは、息子をフットボールのように小脇に抱えながら走り回っていた感じです。働く母親のロールモデルもほとんどいない時代でした。でも、かつては私が長男の嫁として家庭に入ることを望んでいたお義母さん、お義父さんも、仕事の結果を出す私の姿勢に理解をくれるようになり、たくさんのサポートをしていただきました。友人にも本当に助けられました。「仕事と子育ての両立」はできていませんでしたが、色々な方に助けていただいて、子どもが小さいころの大変な時期を乗り越えられました。預かってもらって他のご家庭の雰囲気に触れられたことは、当時幼かった長男もとても楽しんでいましたね。「うちでは僕がまるまる1個食べるお菓子を、4人兄弟の○○ちゃんのうちでは、みんなで分けて食べるんだよ!」などと新鮮な思いだったようです。

自分自身も、仕事に対しての強い信念がありました。子育て中だと、どうしても制約が多い。子どもの病気で休まなければならないこともある。だからこそ、相手が想像もつかないような圧倒的に喜ばれる企画を出すのです。そうやって結果を出し続けていれば、それ以外のことに力をかけなくてもやっていけます。迷っている暇なんでないんですよ(笑)。

原稿や写真にも魂を込めてやっていましたね。そうすることで、修正も少なくかえって時短に繋がるのです。もちろんそれは簡単なことではなく、寝る間も惜しみながらも、楽しみながら仕事をしました。その結果、事業初の殿堂入り営業を果たしたのです。あの頃の必死さや仕事に対する真摯な気持ちは、忘れてはいけないと切に感じています。

幼少期とは異なる大変さが出てくる思春期や受験期
子どもは母の背中を見ていてくれた

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宮﨑:お子さんとの向き合い方についても伺いたいです。大学1年生の息子さんの思春期・受験期はどのように乗り越えられましたか?

吉田:ずっと仕事を続けてくる中で、子どもたちと接する時間が多く取れたわけではありませんが、息子とは仲がいいですね。男の子は中3になって部活を引退すると、やることがなくなるから、勉強しかすることがないと取り組み始めることも多いんですよね。息子もそうでした。それでもしばらくは志望校へのポイントが足りない状況でしたが、受験を控えた12月に「勉強のコツが分かったから、このまま受けさせてくれ」と。「今の時期に!?」って思いましたが、そこからのラストスパートがすごかったですね。受験期は私もできるだけ、本人の気持ちに寄り添ってサポートすることを心がけました。

志望校に入ることができた高校時代は、活動のフィールドが広がったようですね。ある日、息子が「英語を習いたい」と言うので、「上野や浅草に外国人がたくさんいるんだから、道案内でもして話しかけて勉強しなさい」と言ったんです。そうしたら、「それもそうか・・・」と友人たちを誘って浅草の外国人観光客に声をかけ観光案内をするようになり、その企画でビジネスコンテストに応募したり、メディアからの取材を受けたりと、学校以外の活動にも取り組むようになりました。大学受験もそういった活動が生きて、正直、あまり大変な思いはしませんでした。根っからの営業マンである私の影響をたくさん受けていると、長男自身がよく言っていますね。でもやっぱり男の子は、自分が中心のところがあって、お金がピンチになると「焼肉食べよう」なんて電話してきて会社の近くで一緒に焼肉を食べることも(笑)。それに対して小5の娘は、女子同士の共感がありますね。「お母さんが好きな○○を食べに行こう」なんて言ってくれるところには癒されます。こんなふうに、やんちゃだけれど自分の道を自分で切り拓いていくタイプの息子を見ている娘が、今後どのような道を進んでいくのかも楽しみですね。

宮﨑:自分で人生を切り拓いていく、「生きる力」を持っていらっしゃる息子さん、すてきです。
お仕事の方は今後、どのように展開されていくのでしょうか。

吉田:まだ事業を立ち上げて数年ですが、仕事への慣れや惰性が仕事を堕落させます。仕事柄たくさんのママたちと交流させていただいていますが、特にママたちの目は厳しいので、緊張感を持ってありがたくお仕事していきたいと思っています。

そして、常に「もっと自分の強みを生かせる場」を求め続けて働き続ける中で、今この事業を展開していますが、今の状態がゴールではないと思っています。そんなワクワク感に常に包まれて、忙しい毎日を過ごしています。

子育てをしながら女性が仕事を続けるには、いくつもの壁にぶち当たります。働く母のロールモデルが少なかった時代にその問題に直面した吉田さん。強みは、言い訳をせずに結果を出すタフさと、色々な人の支援を受けることのできる柔軟さ。置かれた環境や働き方には大きな個人差があり、頑張ったからといって誰もが結果を出せるわけではありませんが、力を貸してくれる人に素直に甘え、ひたむきに、そして楽しみながら仕事をしてきた吉田さんの姿は、それこそ、職業人としての理想ではないでしょうか。そして、吉田さんが展開しているバースデープランニングの事業を通し、プランナーとして輝く方たち、すてきなパーティーを経験して幸せな気持ちになれる人たちが増え、ハッピーの連鎖が広がっていくといいですね!

吉田 采都子(さとこ)さんプロフィール
息子と娘の二児の母。出産前は自分の強みが活かせる仕事を探し、求人誌営業・外資系化粧品会社・派遣スタッフ・インポートランジェリー販売・インポートランジェリーバイヤ―と7つの会社を渡り歩く。ランジェリーバイヤ―として活躍していた頃に妊娠。一旦専業主婦になるものの、ファミレスの早朝バイトを経てリクルート社のホットペッパー創刊立ち上げスタッフに。 2013年日本バースデープランナー協会を立ち上げ。女性の強みを生かしながら、私らしく働く理想のスタイルを追い求め、バースデープランナー資格プログラムを開発。プランナー育成、レッスン開発、講師育成に飛び回る日々を送る。
HP:バースデープランナー協会

ワーママを、楽しく。LAXIC

文・インタビュー:千葉 美奈子(文)・宮﨑 晴美(インタビュー)

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・土、日、水、祝日は出勤必須となります。
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※土、日曜日はどちらか一方の出勤も可能です。
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月10時間~応相談  
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