夫婦関係こそ、健康診断が必要!?

こんにちは!白土栄子です。

突然ですが、皆さんは、健康診断をきちんと受けていますか?

体のことを考えると、受けておいた方がいいのは分かるけど、面倒…… もし、何か病気だったらと思うと、ちょっと怖い、前日の食事制限が嫌! と、様々な意見がありますが、自分の体の状態を知ることが、健康管理にとても重要なことです。

実はこれ、夫婦の関係性にも同じようなことが言えます。

 

私のような人間関係を扱うコーチは、関係性そのものを“生き物”として扱います。その生き物が、今どのような健康状態や気持ちなのかを明らかにしていくのが夫婦コーチングです。

夫婦の関係性をチェックする方法はについて、今回は、夫婦コーチングで具体的に何をするかをご紹介していきます。

相手と自分ではなく、「私達であること」を認めてもらう

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夫婦コーチングは、まず、

夫婦間でおきている問題は、夫婦どちらかの問題ではなく、お互いの問題であることを認識してもらう

ところからスタートします。

 

つまり、コーチングの最初のプロセスでは、夫婦としてお二人が一体であるということを認識してもらうことに力を入れています。

結婚式で、「死が二人を分かつまで」という正に“一体化”の誓いを立てたカップルでも、

結婚生活が長く続くと分離・分断が進みます。

 

「作ったご飯に美味しいも言わないなんて、あの人は優しさも常識もない人なのよ!」

「洗濯物のたたみ方が許せない! お母さんに甘やかされて育ったせいね!」

「その言い方に腹が立つ! もう、全部頭にくる……」

 

確かに、相手の言動はストレスの原因かもしれません。しかし、相手は単独でその言動をとっているわけではありません。自分の行動や言動が、相手に影響を与え、その言動をとるに至っているのです。私達は、意識、無意識にかかわらず、お互いを影響しあっています。たとえ何も言ってなくとも、存在自体がお互いに作用しあっているのです。

 

夫が何も言わずにご飯を食べるのは、ご飯が出てくるのが当たり前で、妻への感謝が全くない非常識な部分の現れかもしれないし、もしかしたら、妻の料理が言葉もないくらい美味しいのかもしれない。

夫の洗濯物のたたみ方が雑になっているのは、その後、子供のころからご両親が全部やってくれたからかもしれないし、妻を気遣って、とにかく早く片づけをして家族でゆっくりしたいからかもしれません。あるいは、会社で何か思い悩むようなことを一人で抱えていて、食事や洗濯どころではない状態かもしれない。

 

極端な話、全ては仮説です。

 

言動の根っこが、非常識さなのか、配慮の無さなのか、思いやりが裏目に出ているのか、それとも余裕がなくてやってしまっている行動なのか……

本質を確認することなく、私たちは勝手な解釈をします。

 

この勝手の解釈の根源こそが”分離”です。

「あなたのやったこと」「私のやってあげていること」という「あなた」と「私」を分けて捉えることで、お互いを責めるモードに入りやすく、解決は遠のいていき、亀裂は深まります。

 

これは、あらゆる人間関係に通じることですが、夫婦の間に起こることは、二人の問題です。

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たとえば、何か夫婦の間に事件が起こり、たとえそれが「夫」が全面的に悪いように感じられたとしても、必ず、そこに至るまでに二人の間に、原因となるたくさんの小さなすれ違いや誤解が起きています。だからと言って、妻側も反省しましょうということではなく、起きていることは、お互いを責め合うべき問題ではなく、二人で向きあうべき問題と捉えた方が、お互い気が楽であり、解決も近いよ! ということなのです。誰だって、相手にボコボコに責められることが分かっていたら、話し合いのテーブルには着きませんよね?

 

夫婦コーチングでは、まずはこの「私」「あなた」といった分離感を一体感に変えていただき、お互いを責めるのではなく、どう問題に向き合っていただくかについてワークをしていきます。

夫婦のあらゆる問題は、どちらかが、どちらかを責めて謝ったり、こっちもこれを直すから、そっちも直して! といったバーター取引をしたり、では解決しません。

 

その関わりを続けると、必ず「これだけやってあげたのに、あの人は全然やってくれない、だからあの人はひどい!」といった奉公と報酬の関係、もっというと加害者と被害者の関係から抜け出せません

 

勿論、感情的なことに関して、思いやったり、謝ったりすることは大切です。しかし、一番大切なのは、その後、起きている問題に、二人でどのように向き合っていくかということです。家族や夫婦で起きる全ての「不都合」をどちらかを責めることをいったんやめて、向き合うべき課題としてとらえると夫婦関係は飛躍的に強くなります。

※具体的なワークについては、次回の体験記をお楽しみに。

二人の違いを、二人の幅と捉える

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コーチングをしていると、

「ほら、あの人の言ってること普通じゃないですよね?」

「価値観が全然違うんです!」

と、違いは悪いことであり、一致すること合うことを良いものとして解釈されていると感じます

 

確かに、趣味や考え方が一致していると楽しかったり、楽だったりしますよね。しかし、夫婦、恋愛の始まりは違いに惹かれスタートしています。違っていることが魅力であったはずなのに、いつしかその違いが欠点に見えてしまう。何とも皮肉なものです。

 

夫婦コーチングでは、この違いをご夫婦の特徴であり、強みであると客観的に捉えていただけるように、客観的な診断テストを使うことがあります。いくつかの質問をご夫婦に応えていただき、お互いの違いをはっきり言葉や価値観にしながら、コミュニケーションをとっていくため、コーチングといった手法や自分の気持ちや感情を他人に話すのが苦手な方にも受け入れられやすいようです。

 

違いを悪いものとして捉えてしまうと、家庭生活は価値観の戦いや時間やタスクの奪い合いという争いの連続になります。

違いは幅であり、我が家の特徴であると捉えられると、夫婦はチームとして強くなります。

しかし、そのためには、単なる恋愛感情ではなく、相手への信頼と尊重が必要になってきます。

 

夫婦コーチングでは、お互いへの信頼と尊重を育んでいただくために、疑似的にお互いの価値観を「国」に例えてもらうことがあります。それぞれ国王、女王となってもらい、自分の国について、語ってもらうのです。そして、お互いの国を旅するように相互理解を行ってもらいます。

旅行に行くとき、私達は、その国の文化や価値観などを否定せずに尊重しますし、理解しようと努めますよね?

一見、ごっこ遊びのように感じられるかもしれませんが、侮ることなかれ!

案外、何かに例えて話をしてみると、これまで気が付かなかったような色々な考え、価値観が顔を出してくるものです。自分にも相手にも、色々な発見があります。

 

普通に「相手を信頼、尊重しましょう!」と教科書的に言われるより、ずっと効果がありますので、試してみる価値ありです。こちらも、別途体験記で御伝えしますね。

イライラしているのは、本当に夫のせい?

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夫婦の問題を、どうしても相手の問題として捉えてしまい、責め合ってしまうとき、

ケースによっては、お一人毎にお話を聞くことがあります。どちらかの方に、まず、相手ではなく、自分自身を大事に優先する必要があるのではと感じたとき、このようなご提案をしています。

 

切り傷があると、普段はしみない水が強烈にしみますよね。私は心も同じだと考えています。

相手に不満を強く感じるとき、相手が悪いだけでなく、自分自身がささくれ立っている可能性がある。二人のことを考える前に、まずは自分のささくれを何とかする必要があるのです。

 

相手の発言が恐ろしく嫌味を帯びていたとしても、もしかしたら、それは嫌味ではないかもしれないません。発言を嫌味として解釈したのは自分であり、相手が確実に嫌味を言ったかどうかは本当は分からない。いつもそうだし、絶対そうに違いないと思っても、相手は自分ではないので、全ては仮説でしかありません。

たとえ、嫌味だったとしても、その背景には、様々な事情があるかもしれませんし、相手ではなく、自分の心に余裕がなくて、そういう解釈をしているだけかもしれない。そもそも人は人の一部しか見えていないし、人の気持ちはお天気で変わるぐらい、すぐ変化します。人の心は良い意味で、適当でいい加減なのです。

 

耳の痛いことですが、私達は自分の都合の良いように、状況を解釈します。

自分が頑張っている方向が違う可能性や、相手の事情に目を向けるよりも、悲劇のヒロインとして、頑張っているのに、認めてもらえない可哀そうな自分を憐れんでいることの方が心地よいことがあるのです!そしてこういった自己憐憫は癖になります。ああ、怖い。

 

人は本来、自分自身に尊厳と愛情を持っています。小さい子どもは自分を過度に卑下したりしません。しかし、成長するにつれ、いつしか相手に合わせたり、いい子だと評価されたりすることに夢中になり、自分自身を大切にすることを忘れがち。他人に、愛されたり、すごいと称賛されたりすることが自分の価値となり、自分が本当はどうしたいのかが分からなくなってしまう。

 

自分に大切にされない自己は、いつしか他者や環境を責める・嘆くといった形で溢れてきます。

それが夫婦同士で起きたら…… それは壮絶な夫婦喧嘩に発展するのは当たり前ですよね。

 

特に女性は、結婚し、子どもができると、よほど強い意志がないと、様々な役割への期待に向き合い続けることになります。(私見ですが、日本では母親業にデフォルト設定されているタスクが多すぎると思います!)

 

日々のやるべきことに忙殺され、自分を大切にしていると感じられる時間が少なくなったり、知らず知らずのうちに不満を溜めてしまったり……

特に今の日本の社会構造では、ひきおこりやすい事態だと思っています。

女性の社会進出は進んでいるのに、取り巻く価値観や役割は変化していない。良い妻・悪い妻のデフォルメ化により、多くのワーキングマザーは360度で完璧を目指させと言われているように感じることもあります。

パパがご飯を作ると「ありがとう」と言われる。でも、ママがご飯を作るのは当たり前…… 「なにそれーー!」と私も何度キレたことか(笑)

 

そこで提案です! 夫の言動が気に障るときは、少しだけ深呼吸して、夫を責めずに、自分は何にイライラしているのか、満たされていないのかと自問自答してみることをお勧めします。私の場合は、この深呼吸と自分が何に満たされてないのかを探る習慣をつけたことで、随分と夫に対する不満が随分少なくなりました。

 

どうしても夫が頭にくる! という方は、とりあえずご主人のことは脇に置き、まず、自分の心地よいことに敏感になって欲しいと思います。頭にくる相手に悶々するより、自分に時間を使って欲しいのです。

 

友達とパンケーキを食べたり、エステに行ったりすることで心地よくなる人もいれば、一人きりで誰とも話さず、一日中海を見ることで心地よくなる人もいます。人に承認されなくても、SNSにアップできなくてもいい、自分が何に癒されるのか、借り物ではない心地よい状態を真剣に見つけて欲しいと思います。

妻や母や、仕事の役割なんて私達の一部です。他でもない自分がご機嫌でいられるよう、自分の探索を是非していただきたいと思います。夫を責め立てるのはその後でも十分です。

 

夫婦関係に限らず、いいことも一見不都合なことも、自分の解釈であるという前提に立ち、「素の事実」に向き合うことができれば、私達は多くのストレスと上手く付き合えるようになります。

 

頭に来た時ほど、相手ではなく、自分を見る! ぜひお試しくださいね。

その夫婦ゲンカ、もっとサイエンスで解決しませんか?夫婦コーチング入門

白土 栄子

白土 栄子

1976年生まれ 筑波大学卒業後、人材サービス関連企業に入社後、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所研究員を経て、コンサルタント・コーチとして独立。組織開発・人材育成を中心に大手企業~成長企業まで幅広く支援しながら、夫婦関係やパートナーシップ、家族のより良い関係性をテーマに活動中。
HP:http://tsunagu-company.itkk.jp/

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