自分探しの前に、「もうふさわしくないもの」を手放そう

キャリアカウンセラーの小橋友美です。世間では断捨離ブームが静かに続いていますが、もやもやを越えていくにも内面の断捨離が有効ですよ。

 

苦しめていたのはかつての自分自身

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ワーママさんから、これまでできたことができなくてイライラするという話を聞くことがあります。「以前はもっと働けたのに」「家のこともちゃんとできたのに」「自分の時間を楽しめたのに」

子どもが小さいうちは仕方がないとわかっていても、ふとそんな気持ちが湧いてしまうんですよね。時短テクを駆使してもうまくいかず、できる人を見ると妬ましくなって、余計もやもやしてしまう。そしてもやもやから抜け出そうとしてまた頑張ってしまうのですね。

実は、もやもやの中であなたを頑張れ頑張れと鞭打って来たものは、かつての自分自身なのです。

もやもやしていると、「本当にやりたいことだけやりましょう」とか、「理想は捨てましょう」とか言われたりしますね。もやもやの要素を減らすことに目が向きがちです。でもその前に、自分の内面を見つめ、かつての自分と向き合うことが必要なのです。それをしないまま目の前のことをどんどん諦めていっても、結局は同じ状況で同じもやもやに悩まされることになります。

前回のコラムで紹介した、「むやみに頑張らない」「ピーク時のキャリア観は一旦置いておく」という考え方がしっくりくるなら、一度、かつての自分と向き合うことをお勧めします。これは、「自分は何で定義されていたのか」を知る作業です。

自分を定義していたものはなに?

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私たちは知らないうちに自分自身を様々なもので定義して、「これが私」と認識して生きています。それは、「○○会社の▲▲部の私」「夫と子どもと3人家族の私」という所属に関する認識から、信念やポリシー、自分なりのやり方、好きな洋服まで様々です。

でも働きながら子どもを育てるという日々は、「これが私」と思わせるパーツを諦めることの連続ですよね。

ワーママさんの多くは、「もう自由な時間はないんだ」「バリバリ働けた自分には戻れないんだ」と痛感し、がっくり落ち込んだことが一度や二度はあるのではないでしょうか。 

かつて自分を定義していた時間の使い方や生き方そのもの。それがもう叶わないと知ったとき、自分を見失ったような虚しさや悲しさを感じたのではないかと思います。それはこれまでの「これが私」という自分のイメージが失われていく喪失感です。この喪失感は自分の存在を不安にさせるほど大きいため、かつての自分は「まだできる、自分は失われてなんかいない」と思わせるためにこれまで通りのやり方で何かを頑張らせるのです。

あなたに大きな喪失感を感じさせるのはどんなことでしょうか。
仕事で評価されないこと、理想の母親像から程遠いこと、若さが失われていくこと。人それぞれだと思いますが、それがかつての自分のイメージを形作り、「これが私」と強く思わせていたものです。

それはこれからも大切にしたいものですか?あなたは心のどこかで、それらはもう自分にはふさわしくないと感じているのではないでしょうか。

 

今の自分に「ふさわしくないもの」を手放して得られるのは

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もやもやは、かつての自分の中に生まれた新しい自分の息吹かもしれません。かつての自分が「私はこうあるべき」とあなたを縛る一方で、新しい自分は次にふさわしいものを選び取ろうとしているのです。

今まで自分を定義していた何かがあなたを苦しめるなら、それを手放す時が来たということです。かつて大切にしていた生き方やポリシーを手放すことは、過去の自分を否定して、自分を失ってしまうような気がして怖いかもしれません。でもそれは次に大切にする何かのためのスペースを用意することになります。そして新しい自分の存在を認め、育てるスタートになるのです。

私たちはつい、これまで得たすべてのものの上に新しい何かを追加したくなります。成功したやり方や自分なりのルールなど、努力して得たものをすべて活かしながら、さらに新しい何かを得たいと考えてしまいます。それは仕方のないことです。学校ではそれが学習であり、仕事ではそれが成長であって、評価されるからです。でも人の内面の成熟の過程はそれほど単純ではありません。自然のサイクルと同じで「終わり」のあとに「始まり」があるのです。終わらせることができない人は始めることもできません。かつての自分の要求に違和感があっても手放せず、いつまでもピーク時の理想を追いかけ、自分探しを続けることになるのです。

新たに大切にすべきものがあなたを待っています

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私たちは年齢と経験を重ねるごとにより多くの知見を得ます。だから、これまで当然のように抱いていた自分のあるべき姿―入社時から変わらないキャリア観や子ども時代から変わらない母親像―よりも、もっとふさわしい未来を描けるのではないでしょうか。

よく「何かを得るには何かを諦めなければならない」と言われますが、諦めるのではなく自らの意思で手放したいですね。自分のイメージを作ってきたものを手放すことは簡単ではありませんし、信じてきたものを手放すときには不安に苛まれることでしょう。でも、新しい自分を縛る何かを少しゆるめてあげるだけで、もっと楽に今の自分を生きることができ、これから大切にすべきものが自然と見えてきますよ。

キャリアカウンセラー小橋の「越えていこうよ、ワーママもやもや期」

小橋友美

小橋友美

米国CCE, Inc認定GCDF‐Japanキャリアカウンセラー
1979年香川県生まれ。お茶の水女子大学卒業後、銀行勤務を経て、2015年から
キャリアコンサルタントとして活動を始める。
採用実務経験を活かした若年層向けの就職支援を行う一方で、自分自身の子育て生活で実感した「ママが働くこと」に対する悩みを共に解決したいと考え、仕事も子育ても大切に毎日を過ごすためのママ向けキャリア支援活動を行っている。

「キャリアに自分らしさのエッセンス」https://ameblo.jp/careessence

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