子どもと一緒に訪れたい展覧会
世田谷に「エリック・カール展 The Art of Eric Carle」がやってきた!

子どもたちも大人も、みんな大好きな『はらぺこあおむし』。その作者であるエリック・カールの展覧会が7月2日まで世田谷区の砧公園内にある世田谷美術館で開催されています。

 

マサチューセッツ州にあるエリック・カール絵本美術館の全面協力のもと、絵本原画や作品など160点が一同集結。そのオープニングになんとエリックさん本人が登場すると聞いて、お目にかかりたい一心で行ってまいりました。

 

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はらぺこあおむしが誕生するまで

1929年アメリカ生まれのエリック・カールさん。今年で88歳というお歳ですが今も現役でずっと作品を作り続けていらっしゃいます。とってもチャーミングで、登場するなり記者たちに手を振って笑顔で応えてくれました!

「これだけの作品が1箇所に集まっているのは初めてです、ここはマサチューセッツの僕の美術館より広いしね!」とご本人もとても感銘を受けていらっしゃいましたよ。作品同様、あたたかみがあってユーモラスいっぱい。張り詰めていた空気が一気に和やかになりました。

 

エリックさん

ここで少し彼の絵本作家になるまでの道のりをご紹介します。

1929年アメリカで生まれたエリックさんですが、ドイツからの移民であった両親とともに6歳でドイツへ。ちょうどヒトラー率いるナチス政権下で、第二次世界大戦へと突入する頃、大切な少年時代を過ごすわけです。世の中が暗く、グレー一色だった時代に、幸運にもフランツ・マルクやアンリ・マティス、ピカソにパウル・クレーなどの強い色彩体験があったそう。その頃の苦難がのちの絵本の題材となり、「色の魔術師」とまで呼ばれるようになった所以なのですね。

終戦を迎えた16歳、美術の才能を見出されてシュトゥットガルト州立芸術アカデミーに早期入学。卒業後は広告デザインの仕事を始め、23歳の頃に単身アメリカに戻ります。N.Y.で当時雑誌のアートディレクターを務めていたレオ・レオニと出会い、アートディレクター、グラフィックデザイナーとして長年活動していました。

後に教育者であり絵本作家でもあるビル・マーチンJr.が彼のコラージュデザイン広告を目にして誕生したのが『くまさん くまさん なに みてるの?』(1967年、翻訳版1984年)なのだそう。その後自身でも着想から作画までを手がけ、3冊のくまさんシリーズを発表しました。1968年に出版された初の自作自画絵本『1, 2, 3どうぶつえんへ』の成功に勇気付けられ、翌年あの『はらぺこあおむし』が出版されました。当時エリックさんは40歳。はらぺこあおむしが誕生して50年近く経つのですね!

 

エリック・カール、『はらぺこあおむし』デザイン原画、制作年不詳、エリック・カール絵本美術館 © Eric Carle

エリック・カール、『はらぺこあおむし』関連作品原画、制作年不詳、エリック・カール絵本美術館 © Eric Carle

エリックさんと日本との深いつながり

その『はらぺこあおむし』ですが、出版が実現したのは日本の出版社の協力があったから、という話をご存知ですか?

当時のアメリカでは、子ども向けの出版物では採算がとれないという理由で、ページに穴を開けたり、本のサイズを変えたりする造本は受け付けてもらえませんでした。そこで編集者が日本の出版社を訪れ、日本で印刷・製本され、50年も長く愛される続ける世界的大ベストセラー絵本となったのです。

以来、エリックさんと日本との関わりは深く、5度も来日されるほど親日家に。また、2002年マサチューセッツ州アマーストに開館した「エリック・カール絵本美術館」を設立するきっかけとなったのも、日本で奥さまと訪れた「絵本美術館」がきっかけだとか。当時アメリカで絵本美術館というのはこれまでなかったので、初の試みだそうですよ。

 

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他にも、いわむらかずおさんとの共作絵本『どこへいくの? To See My Friend!』(2001年)の原画も展示されていて、展覧会を通じて初めて日本との深い絆があることを知りました。

会見で「日本の好きなところは?」という質問に、すかさず「すべてだよ!人も文化も食べ物も…全て大好きです!」と即答のエリックさん。ますますファンになってしまいました。

絵本だけにとどまらない作品の数々

今回の展示では絵本の原画はもちろん、それ以外の作品も多数展示されています。

「子どもの絵本の原画ももちろん描いていますが、アートワークもたくさん作っています。その中でもこの左手にある壁は、初期の作品と一番最近の作品とが並んであるので面白いね」と最新作の『《天使・パウル・クレー賛》』の3点を紹介してくれました。晩年に多くの「天使」を描いたクレーへ捧げたもので、天使たちがとてもユーモラスな作品でした。

 

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他にも2001年に地元マサチューセッツ州の楽団から依頼を受けてモーツァルトの『魔笛』の舞台セットと衣装デザインを手がけたり、コラージュの素材の紙片で新たに組み合わされた作品など、絵本を飛び越えた造形の世界も、今回の見どころのひとつです。

 

『はらぺこあおむし』だけにとどまらない、エリック・カールの知られざる魅力に触れられた展覧会でした。子どもにとっては初めてのアートの出会いにもなりますし、親である私たちもあたらめて絵本の素晴らしさに気づかされる良いきっかけになると思いますので、ぜひお見逃しなく!

<イベント情報>
「エリック・カール展 The Art of Eric Carle」

期間: 2017年4月22日~7月2日
開館時間::10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日: 毎週月曜日
会場: 世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)
観覧料: 一般1,200円、65歳以上1,000円、大高生800円、中小生500円


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ライター 飯田 りえ
関西の女性誌編集部&MOOK編集部に勤務。とにかく自分で見て、歩いて、聞いて、食べてリージョナル誌編集者として7年過ごす。その後、結婚を機に上京しフリーに。雑誌、WEBを中心に幅広く執筆中。6歳3歳の男子に振り回されながらも「成長を見届けながらしっかり育児を楽しみたい!」と日々アクティブに活動中。

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