「歩き出したとき」から子離れは始まる
 ~子離れできない親にならないためのコツ

子離れ、という言葉を聞くと「子どもが中・高校生になった頃考えればいいかな?」と思うかもしれません。

でも、子離れの時期とは、子どもの年齢に関らず子どもが親から離れていこうとしたとき例えばひとりで歩き始めたとき、親の手を振り払って駆け出していったとき…… そのときから、子離れは始まっています

今回は、子離れができないと将来的にどういう問題が起こりうるかを考えながら、子離れのコツをお話します。

マザコン夫、母子依存…… 「子離れできない」が生み出すトラブル

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子どもは親が口で注意するだけではわからないことが多く、失敗体験が必要です。特に男の子はそういう傾向がありますね。

例えばストーブに手を触れて「アチチ!」と痛い目にあわないと、「危険な場所に近寄ってはいけない」ということが理解できないのです。いろいろな経験を積み、失敗を重ねて学習します。

ところが、子どもにベッタリの親が何もかも手を貸してばかりいると、失敗を経験せず、学ぶこともなく、親が(多くの場合、母親が)すべての障害を取り払った平坦な道しか歩けなくなります。

そのまま成長してしまうと、社会人になって独り立ちしたときに、会社や人間関係でのちょっとしたトラブルに対応できない等の問題が起こりかねません。

実際にあった例ですが、会社に連絡をしないまま休み続け、挙げ句の果てには母親が「会社が息子にパワハラをしたため、辞めさせます」と退職の連絡をした…… なんていう話もあります

そのままいくと、母親が経済面も含めてすべての面倒を見続けて、いつまでたっても母親と一緒に暮らしているシングル男性=パラサイト中年になってしまう、なんてこともあるかもしれません。

 

いっぽう、女の子はどうでしょう。「一卵性母子」「母子依存」「実家依存症」等がよく聞く言葉ですね。

母子仲良く、ほとんど親友か姉妹のような関係のまま大人になります。結婚をしても、ほぼ毎日のように母親と連絡をとっていたり、頻繁に実家に出入りしている。いつまでたっても自分の生活が築けません。

母親の無言のコントロールに身を任せて、子どものまま一家の主婦になっている。子育てさえも親任せ、なんていうこともあるでしょう。

「子離れできない」と相手の痛みを想像できない子に

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上記のような状態になったとしても、親と子それぞれが関係性に納得しているならば、別にいいのではないか? という気がしますよね。確かに当人同士はそれでいいかもしれません。

でも、社会で生きていくことを考えると、やはり問題があります。

最大の問題点は、自分が痛みを知らないがゆえに、人の痛みも想像できなくなる可能性がある、ということ。

これはとても怖いことです。痛みを知らないからこそ、想像できないからこそ、相手をとことん追い詰めるような暴力や限度を超えた行動を起こしかねません。

 

心にしろ、体にしろ「痛い!」と感じて初めて理解できます。手加減する、限度がある、という常識を学ぶ機会はとても大切です。

幼いうちなら、痛みの加減は大きくありません。その時期に、様々な経験をさせてあげて下さい。

小さいうちなら、痛みも親が一緒に共有でき、「痛かったね、イヤだったね、だったら、相手が痛いよって思うことはしちゃダメだね」と諭すことができます。

子離れのコツ ~親も自分の世界や時間を増やそう

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「うちは過保護ではないから大丈夫」と思った方も、残念ながら例外ではありません。子どもへの厳しさが、子どもを自分のトロフィーのように扱うためになっている場合は要注意です。

子どもの活躍や成功=自分のもの、自分の子育ての成果のように感じてしまう親…… メディアで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

この場合、子どもと自分を一体に考えてしまうため、子どもに強く依存してしまうことが問題です。結果として子離れできなくなるのは、目に見えていますね。

 

親のすべての関心を子どもだけに向けるのではなく、子どもが子どもの世界を持つようになったら、ママも自分の世界、自分の時間を増やしていけばいいだけです。

ワーママならキャリアや働く将来像もあるでしょう。子どもから離れた場所で、自分のアイデンティティを見つけられるはずです

子離れできないあなたへ。子どもの強さを信じよう!

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今、あなたはわが子の手を握りしめてお散歩しているかもしれません。おっとっと、危ないわ、と転ぶ前に抱きかかえているでしょう。

でも、子どもはママの手をふりほどこうとするときが来ます。ふりほどき、背を向けて走り出します。

 

走り出した子どもの力強さを、転んでもひとりで立ち上がろうと頑張る姿を、親だからこそ誇りに思ってあげませんか。

家族という小さな社会から、もっと大きな世界へ送り出してあげて下さい。背中が見えなくなるまで見送りながら、ちょっぴり淋しい思いを噛みしめながら、それでも駆けていくわが子の強さを信じてあげて下さい。

 

今は小さな小さな子どもも、あっという間に背丈もあなたを超えていくでしょう。やがて、あなたが築いた小さな幸せな家からも飛び立っていくのです。

飛び立っていけるように育てるのが、親の勤めだと私は思います。飛び立つ子どもの姿を見送れたら、それが最終的な子離れの瞬間であり、本当の意味で親の幸せ、と言えるのではないでしょうか。

 

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ライター 大橋 礼
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。

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