“五感”を使って参加するクラシックプログラム
「みんなのコンサート」を体験しました(イベントレポート)

前回「生演奏を子どもたちのこころに届けたい! 数値化できない、子どもの『感性』を育てるということ」でご紹介しました、NPOみんなのことば×東京オペラシティ「クリスマスおやこコンサート」(主催:東京オペラシティ)の様子をお伝えします。

 

「みんなのことば(通称みんこと)」は、多くの子どもたちに生の音楽演奏という体験を届けるため、未就学児を対象にクラシックコンサートを開催しています。子どもの「感性」を育むためには、幼少期にのびのびと五感で感じたことを表現することが大切だと、代表の渡邊悠子さんのインタビューにもありました。みんことのコンサートは所謂クラシックコンサートとは異なり、アーティストたちとの距離感がとても近く、聴く・見る・感じる・歌う・演奏する…… などの超参加型

通常は幼稚園や保育園で演奏されていますが、クリスマスコンサートということで東京オペラシティ内の近江楽堂で主に近隣の親子をご招待して、毎年開催されています。毎年人気の企画で、抽選には多くの応募があるのだとか……! コンサートの様子をレポートいたします。

リラックスしているからこそ、心から楽しめる

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まず会場に入って驚くのが、会場の演奏者との近さ! 「え? ここで聴けるの?」アリーナ席ともいうべき真ん前のフリースペースで、子どもたちはお母さんのお膝にすわるなどリラックスして聴くことができるのです。

始まる前、代表の渡邊悠子さんからも「ここでは『静かに聴きましょう』というお約束はありません。立ち上がってもいい、踊ってもいい、手を叩いてもいいので、なんでも思うまま動いていいですよ!」とのお話が。じっと座っていられなくても大丈夫、とにかく生演奏を楽しみましょう、というメッセージが嬉しいですね。赤ちゃんがもし泣き出してしまっても、気兼ねなく出入りできる雰囲気もいいですね。

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早速、4名のアーティストの登場ですが、ここも超フレンドリー。「ひろゆきおにいさーん!」など、一人ずつ名前で呼ばれて登場し、それぞれの音や楽器の紹介も少し入りながらとても和やかな雰囲気でスタートしました。フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの四重奏で構成されていますが、みなさんオーケストラやテレビなど各方面で活躍するプロの音楽家たちばかりだそう。

この日はクリスマス前ということで「もろびとこぞりて」「ジングルベル」などクリスマスの曲や、「『カルメン』より闘牛士の歌」「チャルダッシュ」などクラシックならではな曲も。知っている曲では一緒に参加できるし、知らない曲でも新しい出会いと発見ができる、この構成も良いですよね。コンサート自体は45分という、子どもたちが無理なく楽しめる時間でした。

アーティストと音楽を通じて「対話」ができる、この近さ

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実際に演奏が始まると、そこは生演奏の持つ音の「迫力」に圧倒されました。和やかだった空気の中にも一気に引き込まれ、真剣に演奏するアーティストを前に、子どもたちも聴き入っていました。そして何よりもあの距離感・近さによって、息遣いや繊細な指の動き、体の使い方までもが感じ取ることができるので、大人も子どもも食い入るように見ていました。

あとうれしいのが演奏しながら目線を客席に向けてくれたり、ソロのパートでは前に出てきてより近くで演奏してくれたり。それに子どもたちも反応してノリノリになってくると、さらに動きで返してくれて…… とまさに“対話”が生まれた瞬間でした。コンサートホールなど、壇上で演奏しているオーケストラなどを聞くのも良いですが「みんなのコンサート」はあの近さが生み出す“コミュニケーション”が醍醐味なのではないでしょうか。

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曲の間にも一つ一つの音を丁寧に聞かせてくれたり、大きさを比べ、弓を広げて見せてくれたり…… 聴くだけでなく、楽器のことにも詳しく紹介してくれるので、さらに子どもたちも興味津々。クリスマスメドレーではみんな知っている曲だし、手を叩いて大合唱! とても心温まるクリスマスコンサートでした。

コンサートの後は、楽器に触れて体験!

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コンサートが終わってから「さっき聞いた4つの楽器の中から、弾いて見たい1つを選んでね」と説明があると、あっという間に行列ができました。今度は自分が奏でることができるなんて!

実際にはどんな響き方をするのか、自分だとどんな音色が出るのか、みんな真剣な顔つきでトライしていました。演奏を聴いて終わるだけでなく、さらに自分と楽器と距離が縮まるのでより思い出深いものになりますね。

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どうしても敷居の高いイメージのあるジャンルなので、静かにじっと聞いておかなければならない…… そんな先入観に大人はとらわれがちですが、子どもにとっては心で感じる音楽そのもの。音楽に合わせて体を揺らし、手を上げて喜んでいる子どもたちの反応に、目線をくれたり、演奏しながら寄ってきてくれたり…… あの対話する時間が素晴らしいなぁ、と思いました。

前回記事のインタビューにもありましたが、子どもの感性なんて見えませんし、測れるものではありません。でもこうした実際に生演奏を聴いて心で感じ、演奏者と心をかよわせる体験があれば、どんな形であれいつかステキな種となりどんな形であれ芽となって育まれていくともいます。今回はコンサートホールでの開催でしたが、通常は幼稚園や保育園で開催されています。「ぜひ保育園に呼んでみたい!」「子ども会のイベントに来て欲しい!」など興味のある方はNPOみんなのことばでご確認ください。

インタビュー・文・写真:飯田りえ

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